KOTEのブログ

50代に突入したもののいまだに教育費から解放させてくれません。子育て終了し次第残りの人生は遊び倒します!趣味はマラソンとキャンプに加えてスキーも復活する予定!

神奈川県有力高校(+東京2校)医学部への合格実績!驚愕の聖光学院!

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photo by O-DAN

 

 

さて、今回は医学部です。

 

これまでに何度か神奈川県の公立高校や私立も含めた中高一貫校を中心に、一部東京の中高一貫校も含めて、進学実績比較をしてきました。

 

以前こんな記事を書いています。

 

www.kotenoblog.com

 

この記事の中でも書いてますが、このデータには1つ重要な要素が抜けていました。

 

それが「医学部」です。

 

データを見る上でどうしても外せないのが医学部ですが、この部分が入っていませんでした。

 

実績比較をする対象高校はこれまでと同じです。

 

これらの高校から医学部には何人進学しているのか。

 

そしてそれにこれまでの東・京・一・工現役合格者数に現役医学部合格者数を加えるとどうなるのか。

 

医学部への現役合格実績

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高校別 医学部現役合格実績

 

こうなりました。

 

今回も卒業者数を母数としていますので、対象となるのは現役合格者のみです。

 

既卒の数字は含まれておりません。

 

湘南、柏陽、川和、YSF、横浜緑ヶ丘、多摩、希望ヶ丘は、正確に分からないので外しました。

 

分からないながらもHPから分かる範囲では、川和は国公立医学部へは現役で2名。その内の1人はなんと東大理3。

 

YSFは1人、柏陽は2人、横浜緑ヶ丘はゼロです。やはり極めて狭き門ということが良く分かります。

 

調べていてちょっと驚いてしまったのは聖光学院です。

 

突出しています。

 

例えば国公立の医学部へは42名の現役合格です。私立の医学部は74名、合計するとなんと116名が現役で医学部に合格。

 

私立は国立のスベリ止めや重複合格もあると思いますので、イコールそのままの人数ということではないですが。

 

だとしても、なんという破壊力…

 

単純な比較はできないまでも国公立医学部であれば、理3以外の東大に受かるレベルと言われています。

 

私立医学部中位レベルでも早慶に受かるレベルと言われています。

 

卒業者数は229人です。

そのうちの医学部現役合格者数が116名。

これはちょっと異次元の学校です。

 

東京一工+国公立医学部への現役合格率ランキング

 

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東・京・一・工+国公立医学部 現役合格率


 

 

 

数字の中に一部重複されている数字があります。

 

例えば東大などは「東大」としてカウントされ、さらに「医学部」としてもカウントされています。

 

その為本当の実数とは多少誤差がありますが、概ねこのぐらいの数字とは言えると思います。

 

私立医学部の合格者数はカウントしておりません。

 

私立は複数合格が可能なのと上位校~下位校の差がかなりあるので、一概に医学部という枠で一括りには出来ないので外しました。

 

例えば東京一工という括りは早慶より上という意味合いですが、私立医学部と早慶理工学部を比較した場合、私の個人的なイメージではありますが、大体順天堂大学医学部含むそれより上の医学部は早慶より上、中堅医学部は早慶と同等、川崎医科、独協医科あたりより下の医学部は難易度として早慶より少し下かなというイメージです。

 

あくまで私の個人的なイメージなので。

 

いずれにしてもどこまでカウントするのかの判断が難しいので私立医学部は外しました。

 

さて、この結果。

 

繰り返しになりますが、聖光学院の凄まじい実績が際立ちます。

 

東京一工+国公立医学部でなんと50%を超えました。

 

私立医学部や早慶を含めないで2人に1人です。

 

クラスの半分は東京一工か国公立の医学部に合格しているということになってしまいました。

 

聖光やばすぎる…

 

驚愕!恐るべし聖光学院!

これはもしかして現役限定で東京一工+国公立医学部の括りでの比較なら開成とかにも渡り合えるレベルでは???

 

ここまで記事を書いてきて急に気になったので急遽開成も調べてみました。

 

まさか開成には及ばんだろ。

 

開成の実績です。 

こちらも現役合格者が対象です。

 

 

東大 119名

京大 8名

一橋 3名

東工大 8名

国公立医学部 25名

合計 163名

卒業者数 397名

 

結果は、、、、、?

 

 

なんと。

 

 

なんと。

 

 

41.6%!

 

聖光学院は50.66%!

 

開成に勝っとる…!(ノ゚0゚)ノ~

 

現役合格に限定したり、基準も勝手も決めたりしていますが、少なくとも「東京一工+国公立医学部現役合格率」では約9ポイントもの差をつけて聖光学院の勝利です。

 

そこそこ圧勝。

 

こ、これは(☉。☉)!

 

驚愕です。

 

聖光学院やばすぎる。

 

さて、まとめです。

 

以前記事にした東京一工のランキングとほぼ同じですが、現役合格率のパーセンテージが変わってます。

 

栄光学園は37%。

 

4割近い数字。

これもすごい。

開成と4ポイント程度の差しかない。

 

少し開いて駒東33%。

これでもまだすごい。

 

浅野29%。

少し開いて麻布24%。

 

え?麻布24%?

4人に1人の割合だから多いことは多いけど。

 

聖光学院の半分以下?

これでもまだすごいことはすごいけど。

 

聖光学院の実績見た後だと何かかすむ。

 

東京の御三家って開成、麻布、武蔵。

神奈川の御三家って聖光、栄光、浅野。

 

ん?

 

神奈川勝ってる?

 

 

神奈川の公立中高一貫校も頑張っています。

 

前回6位の横浜翠嵐と前回7位の相模原中等が入れ替わりました。医学部への合格実績を含めると、6位が相模原中等、7位横浜翠嵐となりました。

 

相模原中等は翠嵐に匹敵していますので、公立志望の人はまずは中学受験で相模原中等を受けてダメだったら高校受験で翠嵐にチャレンジでもいいかもしれません。

 

1回より2回のほうが確立が上がります。

 

結論としては、東京一工+国公立医学部という日本の頂点大学を目指すなら、やはり御三家の中高一貫校へ進むべし。

 

当たり前の結論になりました。

 

公立の中高一貫校や県立高校のトップ校も頑張ってます。 

 

ということで、あっという間に受験まであと3ヶ月!

 

頑張ってください!

 

では!

神奈川県有力高校(+東京2校)2020年大学合格実績まとめ

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神奈川県有力高校(+東京2校)2020年大学進学実績まとめ

今回は2020年の大学合格実績のまとめとなります。

横浜緑ヶ丘と相模原中等を加えました。

 

5月にこんな記事を書きました。

 

www.kotenoblog.com

 

 

このときには神奈川県内の公立高校と公立の中高一貫校で大学進学実績がどうなっているかを比較しました。

 

この時点では横浜緑ヶ丘高校と相模原中等教育学校の2校の進学実績が公表されていませんでしたので、表の中ではその2校はブランクになっていました。

 

その後緑ヶ丘高校が公表され、残すは相模原中等待ちとなり今か今かと待ってしましたが待てど暮らせど一向に公表されません。

 

そんな中8月にはこんな記事を書きました。

 

www.kotenoblog.com

 

 

こちらは私立の中高一貫校と公立の中高一貫校を比較したものですが、この時点でも相模原中等の実績は公表されていなかったので、記事の中でも早く掲載してくれるようお願いをしました。

 

それでということはないと思いますが、その数日後ネットで調べていたらなんと相模原中等のHPがリニューアルされていて、新HPが検索画面1番上に登場してきました。

 

新HPの表紙画面に「旧ホームページ更新していません」の文言。

 

ということで、以前から私が見ていたものは旧HPだったようです。検索した際に上位表示されていたのが旧HPだったからということですが、今は新HPが最上位に表示されています。

 

これでやっと実績比較ができます。

対象校は今回も我が家から通える範囲の学校です。神奈川県が中心となります。

 

神奈川県公立高校 vs 公立中高一貫校

 

そういうことで横浜緑ヶ丘と相模原中等の2校を加えた結果です。

 

数字は現役、既卒合わせた合格者人数です。

 

( )の数字は合格者人数のうちの既卒者人数です。

 

例えば10(2)となっていれば、全部で10人合格、そのうちの8人現役、2人は既卒ということです。

 

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5月の記事では勝手にランキングをさせてもらってます。

 

1軍:横浜翠嵐、湘南

1.5軍:市立南

2軍:柏陽、厚木、川和、YSF

3軍:多摩、希望ヶ丘

 

としていました。

 

横浜緑ヶ丘と相模原中等はどこに入るか。

これも全くの私見ですので悪しからずとなりますが。

 

1軍:横浜翠嵐、湘南、相模原中等

1.5軍:市立南

2軍:柏陽、厚木、川和、YSF

3軍:多摩、希望ヶ丘、横浜緑ヶ丘

 

こんな感じでしょうか。

 

相模原中等の実績が非常に良いという印象です。

 

後で出ますが、東・京・一・工を含む国公立への進学実績も高いですし、私立でも現役での合格実績がとても高いです。

 

逆に緑ヶ丘高校は少しずつですが実績を落としているように見受けられます。

 

国公立+早慶上理で4割弱。MARCHまで合わせると6割強になるので決して悪いわけではないのですが、以前と比べて少し下がっているように見受けられます。

 

多摩高と同じような印象です。

 

実績としても決して悪いわけではなく、むしろ全然良いほうに入るとは思います。

 

学校の印象も良いです。

 

ただ川和のように伸ばしている学校との比較にもなりますので、3軍校という位置づけでした。現役で早慶を目指しつつMARCH以上にはと考えるなら、6割強が実績を出していますので十分だと思います。

 

学校の実力を単年で測ることは難しいとは思います。

 

単年だと当たり年と外れ年の差がありますので、3年程度の平均で測るのが正しい見方だと思いますが、現状では上記のようなランクの印象を受けます。

 

私立有力中高一貫校 神奈川 vs 東京

 

私立の中高一貫校と公立の中高一貫校ではこうなります。

あらたに相模原中等の実績が加わったのと、サレジオ学院も加えてみました。

 

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どの高校を選ぶかですが、選定する基準としてはまずは大学受験をするかしないか。大学受験はせずに附属校から大学へ進学しても良いと考えるのか。

 

私見ですが、人生の中で本気の受験を一度は経験した方が良いと思ってます。

しかし、一度で良いとも思っております。

 

その為我が家では息子は高校受験で附属校を選択しました。

大学受験する必要性を感じませんでした。

 

その観点で考えると小学校受験という選択はありません。小学校受験は私の考える本気の受験ではなく、親の受験という側面が強すぎると感じています。

 

子供は自分の努力で受験を突破したという感覚は持てないのではないかと思います。その為、今そういう歳の子供がいても我が家では小学校受験を考えることはありません。

 

経済的にも難しいです。

 

中学受験からは真剣に検討することになります。

 

大まかに以下の3つに分かれると思います。

 

その中でどのコースを選ぶか。

 

①中学受験で中高一貫の進学校

②中学受験か高校受験で附属校

③高校受験で公立トップ校 

 

我が家では②を選択した訳です。

 

東・京・一・工の4校へ現役合格率ランキング

上記で大学受験をするコースを選択した場合、次に来るのはどの大学に進むか。これは1つの選択基準として、東大、京大、一橋、東工大に進む可能性がどの程度あるか。

 

前回は中高一貫校と翠嵐、湘南まででしたが、他の公立高校も加えました。

 

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栄光、聖光は3割を超える生徒が現役で東・京・一・工に合格しています。

 

とてつもない実績です。

これだけの合格率があれば、チャレンジする価値は十分です。

 

しかし逆の見方をすればこれほどの日本国内でもトップクラスの高校からでも約7割~8割の生徒は東・京・一・工に現役で合格することは出来ないというのが現実です。

 

中学高校の6年間を受験に費やしての結果です。

 

中高一貫校に入学するために費やした時間を考えればさらに2年程度増えます。

 

私などはそのように考えてしまいます。

 

その次となると早慶も入ってきますので、それなら附属校から進むほうが大学受験の勉強が無い分自由な学生生活を送ることが出来るという考えもあります。

 

我が家ではどちらかと言えば運動重視です。

 

頑丈な身体をつくる。

 

先ず獣身を成して後に人心を養え

 

福沢先生の教えとも一致します。

まずは身体を鍛える。

 

ジャンボ尾崎さんも言っています。

 

体・技・心

 

心・技・体ではなく体・技・心だそうです。

 

息子は今は運動部に所属しています。

 

大学でも体育会系の部活で続けるかどうかは分かりませんが、生活の中に運動を取り入れて習慣化する、学生生活が終わって社会人になっても運動を習慣として続ける。

 

これはかなり大事だと思ってます。

 

大学受験の話に戻します。

 

私もそうでしたが親というのはどうしても自分の子供の可能性を無限大に考えてしまいがちです。

 

しかし実際に受験をする子供のほうは大変です。

 

もし子供に果敢にチャレンジする道を勧めるなら、自分でも同じように自分の仕事以外にチャレンジする何か、それなりに高いレベルの努力を継続しないと達成できない何かを自分にも課すべきだと私は思います。仕事をするのは当たり前なので、それ以外に何か、です。

 

それが私の場合はマラソンでした。

別に息子に見せるためにやっていたわけではありません。

 

ただ、何かをしているのと、何もしていないのとでは全然違います。

 

それでも大学受験の道を進む子供のほうが、まだまだ遥かに険しい道だと思います。その険しい道を進む子供と少しでも同じような感覚を共有している親が言う言葉と何もしていない親が言う言葉では説得力に差が出てくると思います。

 

親が子供に無茶な要求をすることも無くなると思います。自分も大変な思いをしていれば子供が大変なのも分かるから。

 

子供が自分からその険しい道を選択するならそれは何も問題ありません。

 

親は全力で応援するのみです。

 

受験で得られるものはもちろんあるのですが、受験でしか得られないものというのはそれほど多くはないと思ってます。

 

また受験で得られるものは他の例えば部活動のような経験からでも得られることもあると思っています。

 

受験勉強至上主義ではなく、何を目標にして何をしたか、そして何ができるようになったか。

 

大学合格がゴールとならないように。

 

あくまでも単なる通過点。

 

とは言え、以下の3つの選択肢。

 

①中学受験で中高一貫の進学校

②中学受験か高校受験で附属校

③高校受験で公立トップ校 

 

我が家では②を選択した訳です。

高校受験で附属校です。

 

この選択に全く後悔はありませんが、ただもし中学受験をしていたら。

 

で、例えば浅野と慶應普通部に合格したら。

 

う~ん。

 

果たして同じことが言えるかどうか。

本当に悩ましい問題です。

 

ということで、受験本番まで約4ヶ月程度となりました。

 

後悔しないよう頑張って下さい!

 

では。

中高一貫の進学校か附属校か!首都圏超有力校の合格実績比較!

 

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photo by O-DAN

 

中高一貫の進学校か附属校か!首都圏超有力校の進学実績比較!

以前「神奈川県有力公立高校からの大学進学実績を比較!受験するならどの学校?」というタイトルで1つ記事を書きました。

 

www.kotenoblog.com

 

その流れとなりますが、今回は中高一貫校からの進学実績を比較してみたいと思います。

 

神奈川県ではおなじみの超有力中高一貫校、聖光学院、栄光学園、浅野高校の3校。

 

その3校に公立の中高一貫校2校を加え、さらに神奈川県から通える範囲ということで候補に入ってくるであろう東京の2校、名門麻布高校とさらに駒場東邦を加えて、それぞれの高校からの大学進学実績を比較してみたいと思います。

 

さらに神奈川の高校受験では公立トップ校となる横浜翠嵐、湘南も参考までに合わせて比較してみたいと思います。

 

ソースは全て各校のHPからになります。

 

ちなみにこれらの学校選択は、息子の小学校の友達がSAPIXや日能研に通いながら合格を掴んだ学校達で、各学校にそれぞれ何人か進学しています。

 

大学は前回同様私の主観で選択しております。

 

国公立大学も全てではなく、私立大学も全てではなく、関東圏の主だった大学、旧帝大+2商大、話題性、などを考慮して選びました。前回の公立高校編と同じ選択です。

 

 

数字は現役、既卒合わせた合格者人数です。

 

( )の数字は合格者人数のうちの既卒者人数です。

例えば10(2)となっていれば、全部で10人合格、そのうちの8人現役、2人は既卒ということです。

 

 

参考情報として、中高一貫校の偏差値は「首都圏模試センター」での偏差値を採用、高校の2校は「みんなの高校」での偏差値を採用。言うまでもなく、中高一貫校と公立高校の偏差値での直接比較は出来ませんし、偏差値はあくまでもご参考までということです。

 

あとはそれぞれの学校の卒業者数を記載しました。

 

聖光学院、栄光学園、浅野、麻布、駒場東邦、2020年大学進学実績

 

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2020年有力中高一貫校大学合格実績

 

 

どうでしょうか。

まず実績をみて気になったところ。

 

神奈川県の私立3校と東京の私立2校については大体以下の感じです。

 

  • 各学校ともに1学年の人数が少ない
  • 私立の5校は全て男子校
  • 進学実績は圧倒的
  • 偏差値的なレベルが上位大学ほど現役比率高め、下位のほうになるほど既卒比率高め
  • 日東駒専は既卒率かなり高め

 

まず神奈川3校(聖光、栄光、浅野)と東京2校(麻布、駒東)の実績は抜群です。

圧倒的な破壊力。

 

いずれも東大合格ランキングではベスト10に入ってくるぐらいの実力の持ち主たち。

これについては特に異論を差し挟む余地は全くないです。

 

各校部活動は活発なイメージはなく弱めだと思います。

活動回数も少なめ。

各校によって違いますが、大体週2~3回程度ではないでしょうか。

あくまでも生活の中心は部活ではなく勉強ということですね。

 

相模原中等教育学校

 

なぜか未だに合格実績を掲載してくれてないのでデータ無しです。

空欄になってしまいました。

 

毎回比較対象校として入れているのに困ったものです。

 

もう8月も終わろうかというのに。

 

来年受験するかどうか悩んでいる子たちためにも早く掲載して頂きたいものです。

相模原中等のご関係者の方が見ていたら是非お願いします。(見てないか)

 

進学校か附属校か

 

結論としてはどちらでもいいのだと思います。

十人いたら十通りの正解があるのが大前提として、その上での個人的な考えです。

 

 

東京一工(東大、京大、一橋、東工大) + 医学部

 

にどうしても行きたいという断固たる決意がある人。

中高一貫の進学校に進学する意味はここにあると思います。

 

「絶対に東大に行きたい!」「何が何でも医学部に!」

 

このような人は是非上記の神奈川3校又は東京2校のような中高一貫校を目指して欲しいと思います。

 

附属校だと大学まで決まっており他大受験でもしない限りその大学が天井となりますので、そういうのが嫌でシンプルに「上を目指す」とかでももちろん良いと思います。

 

しかし、そこまでの何が何でも感を持ってない方は附属校も一考の余地はあるかと思います。

 

中高一貫校のリスク

 

中高一貫校は実は意外とリスキーな面もあると思ってます。

 

上記のような中高一貫校に行くということは、一般的には小学校の4年生ぐらいから対策を始め、無事に合格したら今度は大学受験に向けて6年間を受験勉強に充てます。

 

合わせると小中高で9年間を大学受験のために費やすことになります。

 

東京一工への合格状況はどうでしょうか。

 

現役合格者数と合格率は下記の通りです。

2020年の卒業者数を母数にしていますので、対象は2020年の現役合格者に限定しています。

 

聖光学院:50+8+10+4=72 

     72/229=31.4%

 

栄光学園:39+5+9+4=57 

     57/178=32.0%

 

浅野:31+1+14+24=70

   70/267=26.2%

 

麻布:46+6+8+4=64

   64/302=21.2%

 

駒場東邦:46+11+4+0=61

     61/226=27.0%

 

となります。

 

栄光、聖光は30%超え。

浅野、駒東も26~27%。

少し下がって麻布が21%。

 

 

凄まじいほどの合格率ではあります。

 

栄光、聖光では大体3人に1人、浅野、駒東では4人に1人、麻布では5人に1人は東京一工に現役合格しています。

 

クラスを見渡せばそこら中にいるという状況です。

 

しかし。

 

逆の見方をすれば、早慶よりはっきり上と言っていいこの4大学に現役で合格しているのはこのぐらいだという見方も出来てしまいます。

  

上記5校は間違いなく全国でもトップクラスの学校ですが、それでもこれぐらいということです。

 

この中に反映されていない要素としては医学部です。

 

学校によって医学部への進学人数など詳細まで掲載しているところもあれば、掲載していないところもあるのため、人数を集計できないので載せませんでした。

 

上記の5校は医学部進学者も多いので、それらを含めるとまだあと数パーセントは現役合格率が上乗せできると思います。

 

それでも現役でこれらの大学に合格することがいかに難しいか分かります。

 

何が何でも東大とか一橋を目指しているなら、上記のような確率を理解した上でも十分目指す価値はあると思いますし、このぐらいのリスクを負ってでもチャレンジするべきだと思います。

 

しかし何が何でもと思っていない子はどうか。

 

 

これは小学校4年生ぐらいから大学受験に向けた9年間を費やしての結果です。

 

上記の中高一貫校に合格できるレベルであれば早慶附属に通る可能性は相当高いと思います。

 

附属校の場合は受験は1度です。

小学、中学、高校どこでも1度通れば受験は終了です。

 

受験がない分、色んなことに時間を使えます。

 

やりたい部活に打ち込むことが多いですが、もちろん受験はなくても資格などの勉強に充てる子もいます。

 

全て自分で決めて良いのです。

 

受験を通して得られるものもあります。

部活やその他のことを経験して得られるものもあります。

 

結果、千差万別、十人十色ということで、どちらの方向でも良いとなります。

 「後で後悔しないように決める」ということが大事だと思います。

 

後で後悔しないように、一度思いっきり悩みぬいてから決めても良いポイントではないでしょうか。

  

市立南、横浜翠嵐、湘南の東京一工への現役合格率

次は公立の市立南、横浜翠嵐、湘南の3校です。

 

市立南:6+0+3+7=16

    16/198=8.1%(高入生を除くと16/160=10%

 

横浜翠嵐:15+6+13+15=49

     49/351=14.0%

 

湘南:10+10+8+5=33

   33/358=9.2%

 

こちらは公立トップの翠嵐でも14%、南、湘南は10%前後となりました。

 

上記の私立中高一貫校に比べるとはっきりと差がありますが、それでも高校からの翠嵐、湘南で東京一工グループに合格出来る学生がここまでいるというのは本当にすごいと思います。

 

やはり公立の中では翠嵐が頭一つ抜けています。

 

翠嵐の現役生は100人中14人は東京一工のいずれかに現役合格しています。

1クラス40人だとすると5.6人。

1クラスに5~6人は東大、京大、一橋、東工大に現役で合格しているのですね。

他の国立や早慶まで含めると結構ゴロゴロいる感じでしょうか。

 

とてつもない努力をされているのだと思います。

 

そう考えると、そのさらに上を行く上の私立5校はやはり半端じゃないです。

 

  • 中学受験で中高一貫の進学校
  • 中学受験か高校受験で附属校
  • 高校受験で公立トップ校 

 

 大まかに分けるとこんな感じ。

 

どの道を選ぶか。

 

よくよく考え抜いて決めたのであれば、どれでも正解です。

 

受験生の皆様、それぞれ自分の決めた道で是非頑張って下さい!

 

高校も大学もゴールではなく通過点です。

本当に大事なのはその後です。

 

では!

神奈川県有力公立高校からの大学合格実績を比較!受験するならどの学校?

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photo by O-DAN

さて、今年も無事に大学受験も終わり、各高校から進路についての発表がなされています。神奈川県公立高校のこの春の大学進学実績について比べてみたいと思います。

 

高校の選択は私の個人的な興味に基づいております。かつて息子が高校受験の際に一度は検討したことがある高校を中心にしております。そして、公立の中高一貫校である2校を加えます。

 

  • 横浜翠嵐
  • 湘南
  • 柏陽
  • 厚木
  • 川和
  • 横浜サイエンスフロンティア(YSF)
  • 横浜緑ヶ丘
  • 希望ヶ丘
  • 多摩
  • 横浜市立南
  • 県立相模原中等教育

 

本日は2020年5月23日ですが、本日時点でまだ横浜緑ヶ丘と相模原中教の2019年度(2019年4月~2020年3月期)の進路実績が正式に発表されてませんので、この2校の実績はブランクとなっておりますが、いずれ発表された後には更新したいと思います。

 

それぞれの高校からの合格実績は?

情報はそれぞれの高校のHPからになります。

 

大学も私の主観で選択しております。国公立大学も全てではなく、私立大学も全てではなく、関東圏の主だった大学、旧帝大+2商大、話題性、などを考慮して選びました。

 

数字は合格者人数です。( )の数字は合格者人数のうちの既卒者人数です。例えば10(2)となっていれば、10人合格で8人現役、2人は浪人ということです。

 

参考情報として、偏差値はカナガクでの偏差値を採用、あとはそれぞれの学校の募集人数を記載しました。

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神奈川県有力公立高校からの大学進学実績

 

さて、このような結果になっております。いかがでしょうか。

 

  • 国公立合格者数
  • 早慶MARCH合格者数
  • 現役、浪人比率
  • 母集団人数

 

このあたりが比較のポイントになるかと思います。あとは医学部合格者数を入れたかったのですが、情報を掲載している学校が少ないので止めました。

 

各高校の合格実績によるグループ分け

私の全くの個人的な主観でグループ分けをしたいと思います。大体下記のような感じになります。

 

1軍校

横浜翠嵐、湘南

 

言わずもがなですが、1軍はこの2校です。

 

国公立への進学率が高く、早慶MARCHへの進学も多いです。ここでは記載していないですが医学部への進学も他の公立高校と比べると多いです。この2校は1学年の人数もほぼ同じなので、合格者人数はある程度はそのまま比較できます。国公立ではほぼ互角と言っていいと思います。

 

私立では湘南はやや浪人比率が高いです。例えば早稲田への現役での合格率は翠嵐が70%、湘南は45%。慶應への現役での合格率は翠嵐は72%、湘南は44%。湘南は2人に1人以上は浪人での合格者となっています。

 

この2校とライバルとなるのはもはや神奈川県内ではなく、日比谷、西、千葉、浦和、土浦第一などの関東圏の他県公立有力校で、特に日比谷、浦和あたりとどう渡り合っていくかが来年以降の見どころと言ったところでしょうか。

 

2軍校

柏陽、厚木、川和、YSF

 

厚木は母集団人数が少し多く、YSFは人数が少ないです。2軍校といっては失礼にあたるぐらい優秀な各校ですが、便宜上そういうカテゴリー分けになります。

 

この4校では、柏陽ではまだ若干国公立への進学者が多いですが、他の3校は学校のトップ層は概ね早慶等の私立へ進学していることが見てとれます。翠嵐、湘南に比べると国公立への進学者数がはっきりと少ないです。

 

数字を見ると、この4校はいずれも現役志向が強いと思われます。翠嵐、湘南は国公立志向が強く、特に湘南では浪人をも厭わない、結果として浪人時の併願先として早慶MARCHが対象になると思われ、総じてこれらの大学の合格者の浪人比率が上がるものと思われます。

 

しかし、こちらの4校は最初から浪人を避け、浪人してまで国公立ではなく、現役で早慶を狙う層が多いのではないでしょうか。

 

例えば早稲田での現役と浪人の比較では柏陽が79%、厚木は78%、川和は93%、YSFは94%が現役合格、同じく慶應では柏陽が94%、厚木は76%、川和は80%、YSFは81%が現役合格となっており、とても高い現役合格率を示しています。また指定校推薦枠も充実しています。

 

例えば川和高校では早稲田に99名が現役合格しています。慶應には36名です。早稲田への指定校推薦は12人、慶應へは7人です。1学年が318名とすると、早稲田への現役合格者の割合は学年全体の31%なので約3人に1人、慶應へは11%ですから約10人に1人現役合格しているということになります。

 

そのうち指定校推薦枠を抜いて、一般受験での現役合格率は早稲田が27%、慶應へは9%ということになります。早稲田の合格者のほうが慶應より3倍多いです。学年人数など実際に318人で合っているかどうか分かりませんので、多少誤差はあるかもしれませんが近い数字になるとは思いますので参考にはなるのではないでしょうか。

 

公立高校から早慶への現役合格を目指すことを考えた場合、川和高校はかなり良い数字だということが分かると思います。

 

YSFをこの軍に入れているのは、1学年の人数の少なさと理系専門色が強いことを加味しています。もちろん文系受験者もいますが、理系受験が圧倒的に多いです。ここに挙がっている他校に比べて人数の少ない上でのこの合格者人数と生徒がほぼ理系ということを加味すれば十分な実績を誇っていると言えます。

 

SAPIX中学部の高校偏差値リストでは、神奈川県の公立高校で偏差値が50を超えているのは横浜翠嵐(55)、湘南(54)、YSF(51)の3校のみです。柏陽(48)、川和(46)、厚木(44)の3校も50を超えておりません。

 

あとは横浜緑ヶ丘がこの軍に入るか、もう1つ下の軍に入るかというところでしょうか。合格実績の発表を待ちたいと思います。

 

3軍校

希望ヶ丘、多摩

 

川崎市で生まれ育った私としては、多摩高校がこの位置にいるというのは少し残念です。特別悪いかと言えば全くそんなことはありませんが、自称進学校のレベルまで落ちた感はあります。国公立進学者数は激減していますし、両校とも東大合格者は既卒を含めても一人もいません。横浜国大がかろうじて2桁となっています。

 

早慶進学者が5~6人に1人。複数合格者や浪人まで考慮すると10人に1人ぐらいの割合かもしれません。2軍の4校と比較するとかつては同じ旧学区トップ校ではあったものの、今となってははっきりと差があると思います。

 

両校概ねに同じような合格実績ですが、1学年の人数を考慮すると多摩の方が実績は良いです。多摩は学校の雰囲気も良いと聞いてます。部活動も盛んとのことなので、3年間楽しく良い環境で過ごし、大学受験では早慶を目指しつつ、MARCHまで視野に入れると言ったところでしょうか。

 

公立中高一貫校の台頭

相模原中教の結果がまだ出ていないのが残念ですが、市立南、相模原中教共に、1軍校と2軍校の間ぐらいに入ってくると思います。1.5軍校といったところでしょうか。

 

市立南はなぜか中途半端に高校から38人が入学しています。個人的には完全中高一貫にしたほうが良いと思います。それはさておき、中高一貫化以降これまでの数年間は極めて高い水準で安定した実績を誇っています。

 

例えば相模原中教の東大現役合格者数を見てみましょう。中高一貫校化して最初の卒業生が出た年から5人→6人→6人→8人→3人→5人です。最後の5人はこの春の東大現役合格者数で、それはサンデー毎日からの情報です。学校のHPではまだ正式発表はありません。

 

1学年の人数は約160人です。それでこの東大現役合格者数はどうでしょうか。現役合格者数だけでこの数字ですから、浪人を含めるとさらに増えます。かなりインパクトのある数字だと思います。

 

市立南でも同様に中高一貫校化して最初の卒業生が出た年から5人→7人→6人となります。こちらは中学入学者数160人ですが、高校からも38人が入学しています。約200人の母集団となりますが、やはりインパクトは強いです。

 

もちろん東大合格者の人数だけで価値が決まるわけではありません。

 

国公立志向が強くなるほど現役率が下がり、浪人率が上がるわけですが、相模原中教では45%程度が国公立とかなり高い国公立志向です。しかし、国公立のみならず早慶MARCH等への実績も十分有り、その上で現役合格率も高いのです。これらの結果を見ると費用対効果的にも極めて高いパフォーマンスだと言える学校です。

 

市立南のほうも概ね同様の傾向が見られます。市立南高校HP上に掲載されている合格実績には、中入生と高入生の実績が分かるように掲載されていますが、高入生の実績が今一歩振るわないようです。

 

例えば、早稲田への現役合格者44名のうち高入生は1名。

同じく慶應では19名の現役合格者のうち高入生はゼロ。

同じく明治では80名の現役合格者のうち高入生は5名となっています。

 

あえて高入生をとってどのような化学反応を期待しているのかが今一歩見えてこないところです。内部では生徒同士がうまくいっているのかなど、余計な心配ですが勝手に心配してしまいます。

 

以前は中入生と高入生は高校でのクラスも別々だったようですが、現在は合同になったようです。この対策によって高入生が中入生に引っ張り上げられる効果があることを期待したいと思います。

 

いずれにしても両校とも中高一貫校化は完全に成功していると思えます。中学で合格すれば高校受験はありませんので、じっくりと時間をかけて大学受験に臨むことが出来ますし、それ故当然ですが国公立志向が強くなるのだと思います。やはり高校の3年間だけで、6年間の中高一貫組と対決するのはなかなか難しいものがあります。

 

これから受験に臨むならどこを受ける?

さて我が家では息子は大学の附属の高校に通っており受験は終了しているので、ここでもあくまでも個人的な主観となります。もし息子がこれから受験をするならという観点で親の立場から考えてみたいと思います。

 

#1

中学受験でYSFか相模原中教を目指す。これは当然こうなります。

 

仮に中学受験で失敗したとしても高校受験は等しくチャンスがありますので、中学受験というチャンスを利用しない手はなく、中学受験でこの2校を検討しないということはもはや有り得ません。費用のほうも相模原中教のほうでは初年度納入金額は213,000円程度となっており(※要確認)、公立ですから私立に比べればリーズナブルです。

 

合格するためには塾は必要になりますのでその費用は必要ですが、その後の6年間の環境が約束されていることを考えれば最低限必要な費用です。子供が文系気質なら相模原中教、理系気質ならYSFを受験します。今回はYSFは中高一貫校という括りにはしていませんが、中高一貫校化して後の実績が一番期待できるのはYSFではないかと予想しています。

 

#2

上記の#1が失敗した場合は、高校受験で翠嵐か湘南を目指す。

 

どちらを選ぶかは相性ベースで決めて良いと思います。幸いこの2校はキャラクターが違いますので場所や部活、行事など色々な角度から検討して、好きなほうを選ぶのが良いと思います。このクラスの学校に通うことが出来れば親としては万々歳です。

 

#3

高校受験で2軍校へ進学する。

 

高校まではある程度は偏差値重視で選んでいいと思います。大学は大学名へのこだわりはあるとしても、それよりも学部選択の方が重要だと考えますので偏差値だけでは選べません。

 

ほぼ同じレベルの4校の中から、#2と同じように相性が合いそうな学校を選べば良いと思います。国公立や早慶、悪くてもMARCHまでを視野に入れるなら、高校はこの2軍校までには合格しておきたいところです。YSFのように理系特化していて部活はあまり活発ではなく若干オタク系の学校、川和高校のように部活動、特に運動部などかなり活発でいながら受験も強い文武両道の学校、など。どちらもとても魅力的に見えます。子供の性格が合っているほうに進めば良いと思います。

 

#4

多摩高校までは有りだと思います。多摩高校も真面目で優秀な生徒さんは多いと思いますので中でしっかりやれば問題ないと思います。多摩高校も是非2軍校入りを目指して欲しいところです。

 

日本人は良くも悪くも同調圧力を受けやすい国民性だと思いますので、やはり環境は重要だと思います。遊ぶときは遊ぶ、受験の時期に入ったらきっちり勉強する、といったメリハリがあれば問題ないと思いますが、周囲が遊んでいる中で自分一人だけが強い自制心を持って勉強するといった環境では、ただでさえ大変なチャレンジをしているのにも関わらず、もう1つ余計なハードルが課されているようなものです。1軍、2軍校のように環境が整っている高校の生徒たちに比べると、確実に大きなハンデになってしまうと思います。こういう場合、偏差値が1~2ポイント下がっても環境の良い学校を選んだほうが良いと思います。

 

大体以上です。

 

もし今まだ子供が小学生ならという前提で考えるとこうなります。公立に絞りましたが、私立の一貫校も当然視野に入れて検討します。個人的には今となっては中学受験は絶対にしたほうが良く、しないでいることはデメリットしか無いという考えに至っております。

 

経済的に問題があれば上記の公立中高一貫校を目指せば良く、とにかく1つのチャンスをみすみす逃すようなことはしないで欲しいと思います。

 

その上で仮に中学受験が失敗しても、全員が等しく高校受験できる権利は約束されているわけです。神奈川には公立でこれだけの有力な高校が揃っているわけですから、通える範囲の中からでもいくつも検討できると思います。

 

なので、中学受験に思い切ってぶつかって、ダメならパッと切り替えて、また高校受験に思い切ってぶつかっていけば良いのではないでしょうか。

 

では!

中学、高校、大学、受験するならどこからが有利?

さて、新型コロナが猛威を振るう中、部活も中止で暇を持て余している息子は昨日も今日も学校の友達と遊びに行きました。

 

つい先日は慶應高校の行事の1つである選択旅行という修学旅行のようなものに行ってました。3年間の間に4回程度行く機会があるようです。全てに参加する必要もなく、名前の通り選択していくわけですが、行先も多様で海外では北米や欧州、アジア、など多岐にわたり、国内も北から南までいくつものパターンが用意されていて、自分で好きなものを選んでいくことになります。今回は新型コロナの影響もあり、場所によっては中止になったようです。

 

それを3年間で最大4回。高校の多感な時期に好きな場所に気の合うメンバーと複数回旅行できるわけですからこんな楽しいことはないと思います。

 

相変わらず高校生活を満喫しているようです。

 

こんな学生生活を送ることが出来るなんて羨ましい限りです。たくさん良い思い出を作って欲しいと思います。

 

前置きが長くなりましたが、受験に思い入れのある私は今回は中学受験、高校受験、大学受験のどこで受験するのが良いのか私見を述べたいと思います。慶應をベースにしております。

 

中学受験の結果

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photo by photoAC

 

息子も中学受験を1校だけ受けていました。周囲には中学受験する子たちが割と多い環境ではありましたが、我が家では中学受験は考えておりませんでした。しかし息子が小学6年生の10月か11月頃になってなぜか急に受験したいと言い出しました。

 

受けたのは公立の中高一貫校です。それまで何も受験対策はしておらず、はっきりと時期は遅いですが、それでも受けてみたいとのことでしたので、どうせ受けるなら出来るかぎり対策をとろうということになり、当時通っていた湘ゼミの通常クラスを一旦やめて、同じ湘ゼミの中高一貫校対策クラスに入りました。かなり短期間でしたが、集中して対策をとり受験に臨みました。

 

しかし結果は不合格でした。

 

中途半端ではありましたが、一応中学受験も経験するにはしたわけです。冒頭で触れた通り、息子の周囲には中学受験を目指して早くから塾に通って対策をとっている子たちも多くいました。ほとんどがSAPIXや日能研に通ってました。その多く子たちは自分の望む中学校に進学しています。

 

今は息子は高校受験で慶應に入学しましたが、今から振り返ってどちらが良かったかとの思いを巡らせたときにいくつか思うところがありますので、それを書きたいと思います。

 

中学受験のメリット

  • まだ子供が素直
  • 高校受験がない分大学進学対策に時間をかけられる
  • 大学まで一貫の場合は大学受験もない
  • 中学・高校での環境が良い

 

高校受験のメリット

  • 中学受験で優秀層がある程度抜けている
  • 大学受験がない
  • 高校での環境が良い

 

中高どちらの受験でもその後の受験がないというのは私にはメリットに感じられます。その空いた時間で別のことが出来るからです。その空いた時間で何をするかはかなり重要だと思います。

 

また当然ですが、どのような環境で過ごすかということもとても重要な要素です。偏差値はもちろん大事ですが、その学校に合う合わないはそれより大事だと思います。入学してから「やっぱり合ってない」とか「イメージと違う」とならないよう、入念に細部にわたるまで確認することが必要だと思います。自分で納得して入った学校であれば、入学後に後悔するようなことはほとんどないのではないかと思います。

 

最終的には大学をどうするかで決める

どのステージで受験するかを判断するに際し大きく分けて2通り。

 

  1. 大学で国公立や医学部に進みたい
  2. 大学は早慶MARCH等の私立大学に進みたい

 

1の国公立と医学部を視野に入れている場合は、中学受験での中高一貫校がベストだと思います。

 

我が家でも最初から慶應進学を考えていた訳ではありません。そもそも中学受験をしようという考えもありませんでした。上に書いた通り、急遽1校だけ中学受験しましたが、もし中学受験で公立の中高一貫校に合格していれば、その学校に進学していたと思います。中学受験は失敗したので、地元の公立中学に進学したのですが、ここでも内申点が悪くなければ公立高校を目指したと思います。

 

この当時は将来的には大学は国立や医学部もあるか?と息子の将来に勝手な希望を抱き書籍など購入し多少調べた時期でもありました。あくまで結果論ですが「中学受験をもっとちゃんと検討するべきだったな」と後になって思ったことが何度もありました。単純に選択肢を1つ減らしたことによる後悔です。

 

国公立や医学部に進むことを視野に入れているなら、私立の中高一貫が圧倒的に有利です。我が家は神奈川県在住ですが、神奈川であれば聖光学院や栄光学園、浅野高校などが有名どころで、この辺りの中高一貫校に通うのがまず間違いない選択だと思います。息子の中学受験組の友達は何人も上記学校に進学しました。

 

また医学部ですが、これは経済的に問題がなければ私立でも良いかと思います。その場合慶應の附属などから内部進学するというのも1つの手段です。我が家で医学部を一瞬検討した際には、経済的に私立の医学部は有り得なかったので、国公立の医学部へ進む選択肢しかありませんでした。この場合もやはり上記の私立中高一貫校から医学部受験するのが最有力ルートになると思います。

 

地元の公立中学に進んだ後になってからこのようなことを考え始めたわけですが、中学受験をしなかった我が家では、時すでに遅く、本気で医学部に進むなら横浜翠嵐や湘南などの公立トップ校から国公立医学部へ進む選択肢しかなくなりました。しかし、翠嵐や湘南からでも医学部進学は難易度が高く、ましてや国公立限定となれば尚更そのハードルは上がります。諸々の事情を考慮すると医学部を目指すのはあまりに現実的ではなく、医学部を考えたのもほんの一時でした。

 

とはいえ、やはり大学をどうするかの観点から中学受験を一度ちゃんと検討することは重要なことかと思います。大学をどうするかについて大まかな方向性でも早めに決めたほうが、それに向けた対策も早めにとれるのは確かだと思います。

 

2のMARCH路線なら、小、中、高、大のどこかで合格すれば良いので、どこかのステージから受験して1回でも突破すれば良いわけです。

 

こちらは1の国公立か医学部を目指すほうに比べるとかなり難易度は下がります。門戸が広いのでチャンスが多いです。例えば慶應であれば小学校、中学校、高校、大学と4回チャンスがあり、さらに小学校では幼稚舎、横浜初等部、中学校では普通部、中等部、SFC、高校では塾高、志木など複数回受けることが出来ます。

 

出来るだけ確立を上げるために早いステージから準備して何回でも受ければ良いと思います。これは単純に確立論です。中学受験で合格してしまえば受験人生はその時点で終了です

 

どちらも各ご家庭の経済的な状況と照らし合わせて考える必要があると思います。経済的に余裕のある方は幼稚舎や横浜初等部受験からどうぞ、となります。

 

また中学受験で失敗した場合、子供の心にキズを負うのでは?等の話もよく聞きます。私の個人的な考えですが、受験における成功も失敗もあくまで通過点に過ぎないので、それさえ理解できていれば成功したからと言ってゴールでも何でもなく、その後も努力の継続は必要になりますのでいつまでも浮かれていられません。

 

また失敗したからと言って通過点ですから次にまだチャンスがあるわけです。チャンスがあるうちはチャレンジ出来ますのでいつまでも落ち込んでもいられないということになります。

 

中学受験で失敗しても高校受験で合格すれば良いですし、仮に高校受験で失敗しても大学受験で合格すれば良いのです。

 

どのステージからが入りやすいかについては一概には言えませんが、高校受験が一番入りやすいとは思います。よく言われるのは、中学受験で優秀層が抜けるので説。一理あるとは思います。

 

とはいえ、2の大学附属の中学を目指す中学受験であれば、高校受験と比べて難易度の差はそれほど変わらないと思います。中学受験で1の国公立や医学部を目指す層はそもそも大学附属の中学を目指しませんので、中学受験組の中でもその層は抜けているわけです。

 

大学受験では先の中学受験組や地方の優秀層とも闘う必要があります。高校受験が若干スキマのような位置づけになっているのは確かだと思いますので、狙い目ではあると思います。だからと言って高校受験まで待つ必要はなく、確率を上げるという意味では、中学受験からでも十分に検討する価値はあると思います。

 

不確定要素がいくつかあります。

 

日本全体では明らかな少子化ですが、都心部での子供の人口は増加しているようです。東京都発表の0歳~14歳の人口比較です。

 

  • 2015年 100万3,919人
  • 2025年 107万6,428人

 

10年間で7万人以上増えることが予想されています。

 

さらに別の要素としては、散々ニュース等で取り上げられてますが、2020年度、2024年度の大学入試改革と2016年以降の大学入試定員厳格化です。大学入試改革は二転三転してましたから受験を控えているご家庭にとっては不安があると思いますし、定員厳格化の件もその影響が高校受験、中学受験にも及んでおり軒並み難化傾向と報じられています。

 

これらの要素は今後さらに中学受験、高校受験に流れる層を増やすのではと予想されます。

 

内部進学生と大学受験組、優秀なのはどっち?

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photo by photoAC

少し話は逸れますが、大学受験組から見て内部進学組のレベルが劣る説もよく耳にします。例えば慶應の場合、息子は高校受験で入学したので、大学受験はありません。大学受験で入学してくる生徒と、内部進学した生徒の受験直後の受験科目での優劣の比較にどんな意味があるのか。

 

大学受験を目指して日々勉強に打ち込みながら過ごす生徒と、大学進学が既に約束されている為受験勉強以外の別の目標を設定して過ごす生徒とは基本的には全く違う生活を過ごすことになります。

 

中学受験、高校受験、大学受験のいずれも人生の中での単なる通過点である、という大原則が理解できていれば、その時点での受験科目に限定された優位性の比較など意味があるとは思えません。

 

内部進学生にとって受験がないということはメリットになると思いますが、そこで自由に使える時間をどのように使うか、が重要になると思います。大学受験組が必死に受験勉強に打ち込んでいる間、内部進学組は個々に目標を設定し、別の何かに打ち込んでいる訳です。この別の何かは何でもよく、それが個性に繋がっていくものだと感じます。ここで何もしていないと大学受験組とは明確に差がついてしまいます。 

 

これも私の個人的な考えですが、受験そのものの意味もどの程度あるのかについては常々疑問でした。私の考える受験とは、受験生個人が1つの課題を与えられた際に、どの程度の期間、どの程度のレベルでその課題に向き合えるのかを計る手段に過ぎないと考えております。

 

その為重要なことはそれぞれの立場で「何をしてきたか」ということのみだと思います。

 

入試は学校側が欲しいと思う生徒を見極めるために行っていますが、多くの一貫校がそうであるように、慶應の場合も小、中、高、大のどこかで入試の関門を突破しさえすれば良いという学校側からのメッセージです。一貫校の場合、学校側は生徒を受験で計るのは一度で良いと思ってる訳です。

 

では在学中の生徒を何で計るか。

 

勉強する必要がないかと言えば全くそんなことはなく、大学への内部進学には3年間の成績の優秀な生徒から順に学部選択の優先権を持つことになります。ここでは生徒に3年間の継続的な努力を求めている訳です。内容的にもかなり高いレベルで求められています。しかしその成績を付けるシステムは至ってシンプルで分かりやすく、定期テストの点数でほぼ全て決まります。

 

公立中学校のように複雑なシステムにはなってません。生徒全員に対してとてもフェアなシステムです。学校側から生徒にはある一定の努力は求められておりますが、しかしそのある一定の努力さえすれば得られる権利なのです。

 

但し全体的に見ると、中学受験、高校受験の時点では慶應に合格するぐらい優秀でもその後その努力を怠ってしまう生徒もおります。慶應の場合、そういう生徒は容赦なく留年させるわけです。

 

大体ですが、毎年5%程度が留年するようです。20人1人の割合ですから、クラスで2人程度留年することになります。単純計算で1学年約700人ですから約35人留年します。公立高校では有り得ないことです。厳しく感じますが、これも学校側の一定の基準に沿った至ってフェアな判断なのだという印象を受けます。学校が求めているのは怠け者ではないし、自由を履き違えてはいけないという明確なメッセージなのだと思います。

 

慶應では「独立自尊」「異端」と謳っています。まず自分のやるべきことをやった上で自由な時間をどのように使うか、これが「異端」に繋がってくるのだと思います。

 

親としては、息子はとても良い環境で過ごせているなと思っています。

 

まとめ

だいぶ横道に逸れた気もしますがまとめです。

 

  • 途中で変わっても良いので「大学をどうしたいか」を早めに(小学生のうち)考える
  • 「大学をどうしたいか」の基準から中学受験を選択肢として検討する
  • 進みたい方向への確立を上げる(回数を増やす選択肢)
  • 中学時代、高校時代の環境は超重要
  • 高校受験はスキマ的位置づけで狙い目
  • 大学附属の一貫校であればどのステージから入学しても同じ
  • 小中高大全て通過点、どの時点でもゴールではない

 

では✋

2020年首都圏国私立高校と神奈川県公立高校の塾別合格者人数 早稲アカ vs SAPIX vs 湘ゼミ vs STEP vs 臨海セミナー

2020年2月29日現在。

 

今年も高校受験は概ね終了し、神奈川県では公立高校の合格発表も終わり一段落している頃だと思います。

 

我が家の息子が高校受験してから早1年。

我が家でも高校受験は大変な思いをしましたので今でも高校受験には思い入れもあり、今年の各塾の受験結果・合格実績が気になりましたので調べてみました。

ソースは全て各塾HPで発表されているものです。

 

神奈川県の公立高校 塾別の合格者人数は?

 

調べたのは神奈川県ではメジャーな3つの塾。

湘南ゼミナール、STEP、臨海セミナーです。

 

カナガクに掲載されている偏差値リストの高い順に上位17校の比較です。

 

 

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2020年神奈川県公立高校塾別合格実績(2020年2月29日時点)

 

3つの塾の中で、各高校ごとに合格者人数を1番多く出している塾の箇所を黄色でマークしております。

 

1位:STEP 17校中13校

2位:臨海セミナー 17校中3校

3位:湘ゼミ 17校中1校

 

全体的にはSTEPが強いようです。

 

我が家の息子はお世話になったのは湘南ゼミナールでした。

中学2年になったときに総合進学クラスから湘ゼミアルファ(現難関高受験コース)というクラスに移りました。その直前の2017年2月の合格実績では横浜翠嵐に165名ということで他の2塾を寄せ付けない圧倒的な実績を誇ってました。

 

2018年には132名、2019年は101名ということでここでSTEPに横浜翠嵐の合格実績1位の座を明け渡します。

 

今年は88名まで落とし、臨海セミナーにも抜かれてしまいました。

 

また昨年まで19年連続で首位をとっていた川和高校もついにSTEPに逆転されてしまいました。

 

現在唯一首位をキープしているのは、昨年息子も受験しました横浜サイエンスフロンティアのみとなってしまいました。

是非巻き返しを期待したいです。

 

首都圏国私立高校 塾別の合格者人数は?

これは上記の神奈川ローカル3つの塾に早稲田アカデミーとSAPIXを加えて比較します。

 

 

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2020年首都圏国私立高校塾別合格実績(2020年2月29日時点)

 

ブランクになっている箇所は合格者人数が ゼロ、又は明確ではない場合です。

例えば臨海セミナーの渋谷幕張と市川はブランクにしておりますが、臨海セミナーのHPでは、両校を合わせて111名と記載されております。

 

両校とも言わずと知れた千葉県の難関校です。

その両校に111名もの合格者を輩出しているのですが、それぞれに何名かが分かりませんのでブランクにしております。

 

全体的には数字が示す通り早稲田アカデミーが圧倒的に強いです。

次いでSAPIXでしょうか。

 

我が家では途中まで公立を第一希望にしておりましたので湘南ゼミナールにしましたが、既に国私立と決めている場合は早稲田アカデミーやSAPIXが良いかもしれません。

 

但し、母数が分かりませんので合格者人数だけで一概に比較は出来ないということが前提にはなります。

 

神奈川ローカルの3塾も決して悪くない数字だと思います。早実、早大学院、慶應などでは臨海セミナーが強いですし、学芸大附属ではSTEPが強いです。

 

あとは塾にかかる費用のこともあります。

我が家ではいくらかかったか。先日過去に遡って通帳の明細を確認してみました。

 

湘南ゼミナール

小5途中~中3の約4.5年間

費用トータル:約240万円

 

この額をどう見るか。

中2中3はアルファでしたので料金体系が違っていたと思いますが、中3のときは100万円ぐらいかかりました。

 

決して安くはないです。

 

また各塾それぞれに特徴があると思います。

塾選びも高校選びと同じように受験生本人と相性が合うかどうかが重要だと思います。

相性の良し悪しはモチベーションにも影響すると思いますので、是非慎重に選んで頂ければと思います。

 

以上、塾選びの参考になればと思います。

 

では✋