さて、今回は医学部です。
これまでに何度か神奈川県の公立高校や私立も含めた中高一貫校を中心に、一部東京の中高一貫校も含めて、進学実績比較をしてきました。
以前こんな記事を書いています。
この記事の中でも書いてますが、このデータには1つ重要な要素が抜けていました。
それが「医学部」です。
データを見る上でどうしても外せないのが医学部ですが、この部分が入っていませんでした。
実績比較をする対象高校はこれまでと同じです。
これらの高校から医学部には何人進学しているのか。
そしてそれにこれまでの東・京・一・工現役合格者数に現役医学部合格者数を加えるとどうなるのか。
医学部への現役合格実績
こうなりました。
今回も卒業者数を母数としていますので、対象となるのは現役合格者のみです。
既卒の数字は含まれておりません。
湘南、柏陽、川和、YSF、横浜緑ヶ丘、多摩、希望ヶ丘は、正確に分からないので外しました。
分からないながらもHPから分かる範囲では、川和は国公立医学部へは現役で2名。その内の1人はなんと東大理3。
YSFは1人、柏陽は2人、横浜緑ヶ丘はゼロです。やはり極めて狭き門ということが良く分かります。
調べていてちょっと驚いてしまったのは聖光学院です。
突出しています。
例えば国公立の医学部へは42名の現役合格です。私立の医学部は74名、合計するとなんと116名が現役で医学部に合格。
私立は国立のスベリ止めや重複合格もあると思いますので、イコールそのままの人数ということではないですが。
だとしても、なんという破壊力…
単純な比較はできないまでも国公立医学部であれば、理3以外の東大に受かるレベルと言われています。
私立医学部中位レベルでも早慶に受かるレベルと言われています。
卒業者数は229人です。
そのうちの医学部現役合格者数が116名。
これはちょっと異次元の学校です。
東京一工+国公立医学部への現役合格率ランキング
数字の中に一部重複されている数字があります。
例えば東大などは「東大」としてカウントされ、さらに「医学部」としてもカウントされています。
その為本当の実数とは多少誤差がありますが、概ねこのぐらいの数字とは言えると思います。
私立医学部の合格者数はカウントしておりません。
私立は複数合格が可能なのと上位校~下位校の差がかなりあるので、一概に医学部という枠で一括りには出来ないので外しました。
例えば東京一工という括りは早慶より上という意味合いですが、私立医学部と早慶理工学部を比較した場合、私の個人的なイメージではありますが、大体順天堂大学医学部含むそれより上の医学部は早慶より上、中堅医学部は早慶と同等、川崎医科、独協医科あたりより下の医学部は難易度として早慶より少し下かなというイメージです。
あくまで私の個人的なイメージなので。
いずれにしてもどこまでカウントするのかの判断が難しいので私立医学部は外しました。
さて、この結果。
繰り返しになりますが、聖光学院の凄まじい実績が際立ちます。
東京一工+国公立医学部でなんと50%を超えました。
私立医学部や早慶を含めないで2人に1人です。
クラスの半分は東京一工か国公立の医学部に合格しているということになってしまいました。
聖光やばすぎる…
驚愕!恐るべし聖光学院!
これはもしかして現役限定で東京一工+国公立医学部の括りでの比較なら開成とかにも渡り合えるレベルでは???
ここまで記事を書いてきて急に気になったので急遽開成も調べてみました。
まさか開成には及ばんだろ。
開成の実績です。
こちらも現役合格者が対象です。
東大 119名
京大 8名
一橋 3名
東工大 8名
国公立医学部 25名
合計 163名
卒業者数 397名
結果は、、、、、?
なんと。
なんと。
41.6%!
聖光学院は50.66%!
開成に勝っとる…!(ノ゚0゚)ノ~
現役合格に限定したり、基準も勝手も決めたりしていますが、少なくとも「東京一工+国公立医学部現役合格率」では約9ポイントもの差をつけて聖光学院の勝利です。
そこそこ圧勝。
こ、これは(☉。☉)!
驚愕です。
聖光学院やばすぎる。
さて、まとめです。
以前記事にした東京一工のランキングとほぼ同じですが、現役合格率のパーセンテージが変わってます。
栄光学園は37%。
4割近い数字。
これもすごい。
開成と4ポイント程度の差しかない。
少し開いて駒東33%。
これでもまだすごい。
浅野29%。
少し開いて麻布24%。
え?麻布24%?
4人に1人の割合だから多いことは多いけど。
聖光学院の半分以下?
これでもまだすごいことはすごいけど。
聖光学院の実績見た後だと何かかすむ。
東京の御三家って開成、麻布、武蔵。
神奈川の御三家って聖光、栄光、浅野。
ん?
神奈川勝ってる?
神奈川の公立中高一貫校も頑張っています。
前回6位の横浜翠嵐と前回7位の相模原中等が入れ替わりました。医学部への合格実績を含めると、6位が相模原中等、7位横浜翠嵐となりました。
相模原中等は翠嵐に匹敵していますので、公立志望の人はまずは中学受験で相模原中等を受けてダメだったら高校受験で翠嵐にチャレンジでもいいかもしれません。
1回より2回のほうが確立が上がります。
結論としては、東京一工+国公立医学部という日本の頂点大学を目指すなら、やはり御三家の中高一貫校へ進むべし。
当たり前の結論になりました。
公立の中高一貫校や県立高校のトップ校も頑張ってます。
ということで、あっという間に受験まであと3ヶ月!
頑張ってください!
では!