- 中高一貫の進学校か附属校か!首都圏超有力校の進学実績比較!
- 聖光学院、栄光学園、浅野、麻布、駒場東邦、2020年大学進学実績
- 相模原中等教育学校
- 進学校か附属校か
- 中高一貫校のリスク
- 市立南、横浜翠嵐、湘南の東京一工への現役合格率
中高一貫の進学校か附属校か!首都圏超有力校の進学実績比較!
以前「神奈川県有力公立高校からの大学進学実績を比較!受験するならどの学校?」というタイトルで1つ記事を書きました。
その流れとなりますが、今回は中高一貫校からの進学実績を比較してみたいと思います。
神奈川県ではおなじみの超有力中高一貫校、聖光学院、栄光学園、浅野高校の3校。
その3校に公立の中高一貫校2校を加え、さらに神奈川県から通える範囲ということで候補に入ってくるであろう東京の2校、名門麻布高校とさらに駒場東邦を加えて、それぞれの高校からの大学進学実績を比較してみたいと思います。
さらに神奈川の高校受験では公立トップ校となる横浜翠嵐、湘南も参考までに合わせて比較してみたいと思います。
ソースは全て各校のHPからになります。
ちなみにこれらの学校選択は、息子の小学校の友達がSAPIXや日能研に通いながら合格を掴んだ学校達で、各学校にそれぞれ何人か進学しています。
大学は前回同様私の主観で選択しております。
国公立大学も全てではなく、私立大学も全てではなく、関東圏の主だった大学、旧帝大+2商大、話題性、などを考慮して選びました。前回の公立高校編と同じ選択です。
数字は現役、既卒合わせた合格者人数です。
( )の数字は合格者人数のうちの既卒者人数です。
例えば10(2)となっていれば、全部で10人合格、そのうちの8人現役、2人は既卒ということです。
参考情報として、中高一貫校の偏差値は「首都圏模試センター」での偏差値を採用、高校の2校は「みんなの高校」での偏差値を採用。言うまでもなく、中高一貫校と公立高校の偏差値での直接比較は出来ませんし、偏差値はあくまでもご参考までということです。
あとはそれぞれの学校の卒業者数を記載しました。
聖光学院、栄光学園、浅野、麻布、駒場東邦、2020年大学進学実績
どうでしょうか。
まず実績をみて気になったところ。
神奈川県の私立3校と東京の私立2校については大体以下の感じです。
- 各学校ともに1学年の人数が少ない
- 私立の5校は全て男子校
- 進学実績は圧倒的
- 偏差値的なレベルが上位大学ほど現役比率高め、下位のほうになるほど既卒比率高め
- 日東駒専は既卒率かなり高め
まず神奈川3校(聖光、栄光、浅野)と東京2校(麻布、駒東)の実績は抜群です。
圧倒的な破壊力。
いずれも東大合格ランキングではベスト10に入ってくるぐらいの実力の持ち主たち。
これについては特に異論を差し挟む余地は全くないです。
各校部活動は活発なイメージはなく弱めだと思います。
活動回数も少なめ。
各校によって違いますが、大体週2~3回程度ではないでしょうか。
あくまでも生活の中心は部活ではなく勉強ということですね。
相模原中等教育学校
なぜか未だに合格実績を掲載してくれてないのでデータ無しです。
空欄になってしまいました。
毎回比較対象校として入れているのに困ったものです。
もう8月も終わろうかというのに。
来年受験するかどうか悩んでいる子たちためにも早く掲載して頂きたいものです。
相模原中等のご関係者の方が見ていたら是非お願いします。(見てないか)
進学校か附属校か
結論としてはどちらでもいいのだと思います。
十人いたら十通りの正解があるのが大前提として、その上での個人的な考えです。
東京一工(東大、京大、一橋、東工大) + 医学部
にどうしても行きたいという断固たる決意がある人。
中高一貫の進学校に進学する意味はここにあると思います。
「絶対に東大に行きたい!」「何が何でも医学部に!」
このような人は是非上記の神奈川3校又は東京2校のような中高一貫校を目指して欲しいと思います。
附属校だと大学まで決まっており他大受験でもしない限りその大学が天井となりますので、そういうのが嫌でシンプルに「上を目指す」とかでももちろん良いと思います。
しかし、そこまでの何が何でも感を持ってない方は附属校も一考の余地はあるかと思います。
中高一貫校のリスク
中高一貫校は実は意外とリスキーな面もあると思ってます。
上記のような中高一貫校に行くということは、一般的には小学校の4年生ぐらいから対策を始め、無事に合格したら今度は大学受験に向けて6年間を受験勉強に充てます。
合わせると小中高で9年間を大学受験のために費やすことになります。
東京一工への合格状況はどうでしょうか。
現役合格者数と合格率は下記の通りです。
2020年の卒業者数を母数にしていますので、対象は2020年の現役合格者に限定しています。
聖光学院:50+8+10+4=72
72/229=31.4%
栄光学園:39+5+9+4=57
57/178=32.0%
浅野:31+1+14+24=70
70/267=26.2%
麻布:46+6+8+4=64
64/302=21.2%
駒場東邦:46+11+4+0=61
61/226=27.0%
となります。
栄光、聖光は30%超え。
浅野、駒東も26~27%。
少し下がって麻布が21%。
凄まじいほどの合格率ではあります。
栄光、聖光では大体3人に1人、浅野、駒東では4人に1人、麻布では5人に1人は東京一工に現役合格しています。
クラスを見渡せばそこら中にいるという状況です。
しかし。
逆の見方をすれば、早慶よりはっきり上と言っていいこの4大学に現役で合格しているのはこのぐらいだという見方も出来てしまいます。
上記5校は間違いなく全国でもトップクラスの学校ですが、それでもこれぐらいということです。
この中に反映されていない要素としては医学部です。
学校によって医学部への進学人数など詳細まで掲載しているところもあれば、掲載していないところもあるのため、人数を集計できないので載せませんでした。
上記の5校は医学部進学者も多いので、それらを含めるとまだあと数パーセントは現役合格率が上乗せできると思います。
それでも現役でこれらの大学に合格することがいかに難しいか分かります。
何が何でも東大とか一橋を目指しているなら、上記のような確率を理解した上でも十分目指す価値はあると思いますし、このぐらいのリスクを負ってでもチャレンジするべきだと思います。
しかし何が何でもと思っていない子はどうか。
これは小学校4年生ぐらいから大学受験に向けた9年間を費やしての結果です。
上記の中高一貫校に合格できるレベルであれば早慶附属に通る可能性は相当高いと思います。
附属校の場合は受験は1度です。
小学、中学、高校どこでも1度通れば受験は終了です。
受験がない分、色んなことに時間を使えます。
やりたい部活に打ち込むことが多いですが、もちろん受験はなくても資格などの勉強に充てる子もいます。
全て自分で決めて良いのです。
受験を通して得られるものもあります。
部活やその他のことを経験して得られるものもあります。
結果、千差万別、十人十色ということで、どちらの方向でも良いとなります。
「後で後悔しないように決める」ということが大事だと思います。
後で後悔しないように、一度思いっきり悩みぬいてから決めても良いポイントではないでしょうか。
市立南、横浜翠嵐、湘南の東京一工への現役合格率
次は公立の市立南、横浜翠嵐、湘南の3校です。
市立南:6+0+3+7=16
16/198=8.1%(高入生を除くと16/160=10%)
横浜翠嵐:15+6+13+15=49
49/351=14.0%
湘南:10+10+8+5=33
33/358=9.2%
こちらは公立トップの翠嵐でも14%、南、湘南は10%前後となりました。
上記の私立中高一貫校に比べるとはっきりと差がありますが、それでも高校からの翠嵐、湘南で東京一工グループに合格出来る学生がここまでいるというのは本当にすごいと思います。
やはり公立の中では翠嵐が頭一つ抜けています。
翠嵐の現役生は100人中14人は東京一工のいずれかに現役合格しています。
1クラス40人だとすると5.6人。
1クラスに5~6人は東大、京大、一橋、東工大に現役で合格しているのですね。
他の国立や早慶まで含めると結構ゴロゴロいる感じでしょうか。
とてつもない努力をされているのだと思います。
そう考えると、そのさらに上を行く上の私立5校はやはり半端じゃないです。
- 中学受験で中高一貫の進学校
- 中学受験か高校受験で附属校
- 高校受験で公立トップ校
大まかに分けるとこんな感じ。
どの道を選ぶか。
よくよく考え抜いて決めたのであれば、どれでも正解です。
受験生の皆様、それぞれ自分の決めた道で是非頑張って下さい!
高校も大学もゴールではなく通過点です。
本当に大事なのはその後です。
では!