KOTEのブログ

50代に突入したもののいまだに教育費から解放させてくれません。子育て終了し次第残りの人生は遊び倒します!趣味はマラソンとキャンプに加えてスキーも復活する予定!

2022年神奈川県公立高校トップ校の有名大学合格率ランキング

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

今回は神奈川県の公立高校の中から旧学区のトップ校16校に公立の中高一貫校2校を加え、合計18校で2022年の大学合格率を比較してみたいと思います。

 

昨年もやってますのでご興味のある方は下記リンクからご覧下さい。

www.kotenoblog.com

 

 

今回の対象となる高校は下記の通り。

 

  • 横浜翠嵐
  • 湘南
  • 柏陽
  • 川和
  • 横浜緑ヶ丘
  • 横浜サイエンスフロンティア
  • 厚木
  • 多摩
  • 光陵
  • 希望ヶ丘
  • 相模原
  • 神奈川総合
  • 横須賀
  • 小田原
  • 大和
  • 茅ヶ崎北稜

以上の16校。

 

対象から外れた高校が2校あります。

 

  • 横浜国際高校:ホームページの中で合格者実績に関するデータの掲載を見つけられなかったので対象外としました。
  • 平塚江南高校:延べ人数のみの記載となっており、現役、既卒の割合が不明でデータとれませんでした。

 

横浜国際と平塚江南が対象から外れ、最終的には上記の16校と公立の中高一貫校である相模原中等市立南の2校を加え合計18校を対象としました。合格者数より合格率のほうが重要なデータですので、合格率での比較となります。分母は卒業生の数になりますので、既卒での合格者は含めておりません。対象は現役合格者のみです。

 

それでは早速見てみましょう。

 

高校別合格者数比較

まずは高校別に各大学への合格者数の比較からです。

 

高校別合格者数比較

 

こうなりました。

小さすぎて良く見えませんね。すみません(^^;)

 

翠嵐は前年と同じ44名が東大に現役合格しています。既卒も含めると52名合格。これは前年の50名より2名増えたことになります。しかし全国での合格者人数のランキングでは13位となり前年の11位からは2つランクを落としてしまいました。

 

ライバルの日比谷高校は全国8位。現役のみで53名、既卒を含めると65名とやはりすごい実績を叩き出しています。さすがの横浜翠嵐も公立全国1位の日比谷にはまだ一歩及ばないようです。

 

東京一工への合格率ランキング

続いて各高校からの東京一工への合格率を見てみましょう。ここからは合格率になります。

 

神奈川県公立高校から東京一工への現役合格率

こうなりました。

 

1位は横浜翠嵐です。翠嵐のみ20%を超えました。

日本の大学の中でトップに位置する、東大、京大、一橋、東工大の4つの大学へ69人が現役での合格を果たしております。一学年の生徒数が336人なので現役合格率は20.54%となります。約5人に1人以上の割合で東京一工へ合格しました。

 

2位は湘南高校です。

神奈川ツートップの一角。しかし合格率は11%となり、翠嵐には倍近く離されてしまいました。とは言え11%ですからクラスに3人~4人ぐらい東京一工に現役合格する友達がいることになります。これはこれで十分すごいです。

 

3位は相模原中等、4位は市立南と公立の中高一貫校が続きます。安定の強さです。6年間で準備をするので高校3年間で準備するよりも当然無理なく計画的に準備ができます。公立ですから学費も抑えられますし、かなりお得感が高い2校です。

 

5位は柏陽高校でここまでが5%以上です。20人に1人。柏陽高校レベルでも東京一工に現役で合格するのは20人に1人という極めて狭き門になります。

 

6位は厚木、7位に多摩、8位に横浜サイエンスフロンティア、と続き9位に川和、10位に横浜緑ヶ丘が入りました。厚木が4.75%、緑ヶ丘が2.16%となっております。

 

10位の緑ヶ丘でも2%ということで50人に1人程度。緑ヶ丘からでも相当難しく、さらに11位以下の高校から東京一工に進むのは至難の業ということになります。合格した生徒さんは校内で天才の称号を欲しいままにするでしょう。

 

東京一工+旧帝大への合格率ランキング

続いては東京一工にその他の旧帝大を加えたランキングです。

 

東大と京大は東京一工の括りに入ってますので、その他旧帝とは北海道、東北、名古屋、大阪、九州の5つの大学を指しています。

 

東京一工+その他旧帝大への合格率

1位翠嵐、2位湘南、3位相模原中等までは順位は変わりません。翠嵐は26%まで伸ばしました。湘南はその他旧帝に29名の合格者を出しており、合格率は東京一工の11%から19%まで伸ばしました。この辺りがやはり湘南の強さを感じます。

 

東京一工部門では4位だった南高校が6位へランクダウン、柏陽と厚木がそれぞれ1ランクアップとなりました。柏陽も10%超えです。

 

7位はYSF、8位は緑ヶ丘、9位に多摩、10位に川和です。7位のYSFはほぼ理系に進みますので、文系への進学者がほとんどいないことを考えるとこの順位は立派です。そして多摩がここでも川和の上に来ています。とは言え合格率は4.78%で同率なのですが、小数点第3位での決着になりました。ほんの僅かではありますが、川和は順位も10位でさらに多摩の後塵を拝すこととなり、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いは少し鳴りを潜めたように思えます。

早慶への合格率ランキング

続いては早慶への現役合格率になります。

 

早慶への合格率

 

こうなりました。

1位は湘南です。翠嵐は2位へ後退。とは言えほとんど差はなくその差1.4%程度。この2校が60%超え。

 

3位には南が躍進、そして4位には川和とこちらも躍進。この2校が40%以上。続いて5位柏陽、6位厚木、7位緑ヶ丘、8位相模原中等、とここまでが30%以上。東京一工や旧帝部門では川和の上位にいた多摩が9位。21%ということで早慶部門では44%の川和にはダブルスコアの差をつけられました。

 

10位小田原から15位横須賀までが10%以上となりました。

早慶+上理への合格率ランキング

続いては早慶に上智と東京理科大を加えます。

 

早慶+上智・東京理科大への合格率

ここでまた翠嵐が1位となります。2位が湘南でこの2校が90%以上。3位が相模原中等、4位が川和になりました。この2校が70%以上。川和は私立に強いですね。

 

5位南、6位柏陽で60%以上、7位厚木、8位緑ヶ丘で50%以上、9位が多摩で40%以上、10位が希望ヶ丘で30%になります。9位の多摩は48%で10位の希望ヶ丘は30%なので、9位と10位の間には結構差が開いてます。

 

早慶+上理+明青立法中への合格率ランキング

この部門が最後になります。

早慶上理にMARCHを加えます。

 

早慶+上理+MARCHへの合格率

ここで1つ問題が起きました。

多摩高校のHPにはなぜか国立への合格実績と私立は早慶上理までの合格実績しか掲載されていませんでした。その為多摩高校のMARCHへの合格者数が不明のため数字はブランクとなります。当然ランクも最下位になってしまいました。実際には相当数の人数が合格しているものと思われますので、この部門の多摩高校は参考にもなりません。予めご了承願います。

 

1位は川和となりました。やはり私立に強い。2位は柏陽、3位は厚木でここまでが200%越えとなりました。

 

湘南は5位にランクダウン、翠嵐に至っては8位までランクダウンしています。早慶+上理までは翠嵐は1位だったのですが、一気に8位まで落ちました。MARCHを受ける人が少ないんですね。

 

MARCHまでの合格率となると最下位の多摩は別として、17位の横須賀でも58%あります。ただ複数合格者も考慮すると校内の上位20%~25%ぐらいになるのではないでしょうか。狙えるとは言ってもそれなりに頑張る必要はありそうです。

 

まとめ

 

自分がどの大学に行きたいかをよく考える必要があると思います。東大へ行きたいなら翠嵐へ進むのが一番可能性が高いことになりますし、湘南や相模原中等でも確率は低くなりますが可能性はあります。

 

特に行きたい大学をまだ決めていないという場合は、とりあえず自分が狙える高校の中で、なるべく合格率の高い高校を狙うのが定石となります。まわりの生徒の意識もレベル相応に高くなりますし、その友達から影響も受けます。

 

今回対象にした高校からはMARCH以上を狙うには十分可能性はあるように見えます。ただ17位の横須賀は16位のYSFとは20%以上差が開いており、実際には校内の上位20%~25%ぐらいに入らないと厳しいかもしれません。

 

その他として1つ気になることは翠嵐や湘南でも早慶への現役合格率は両校とも65%程度だということです。

 

東京一工や旧帝大を受けた生徒さん達も早慶を併願受験していることが想定されます。早稲田は共テ利用もありますし、早慶の合格率からは1人による複数合格もカウントされます。一概には言えませんが、東京一工+旧帝大の合格者は早慶にも合格していると仮定すると、その合格率を上記の早慶の合格率から差し引くと、早慶以上に現役合格できる生徒は翠嵐や湘南と言えども意外と少ないんじゃないかなってことです。

 

つまり湘南や翠嵐なら約65%程度の生徒が現役で早慶へは進学できるということではなく、ざっくりですが実際には40%~45%ぐらいじゃないかなって感じがしました。言い換えれば55%~60%程度は現役で早慶に達しないのではないかと。もっと少ない可能性もあります。これは予想に過ぎませんが、この辺りは実際の進学先情報があるとはっきりするのですが…。

 

高校受験の際に早稲田や慶應の付属の合格を蹴って翠嵐や湘南に進学する生徒が一定数いると思いますが、翠嵐や湘南に入学してもそれは結構苦難の道であるということです。経済的な理由の場合は止むを得ません。そうじゃない場合では、普通に考えれば早慶の付属を蹴って公立高校に進学する場合、早慶より上の大学を目指すことになると思いますが、早慶よりはっきり上と言えるのは東京一工の4校のみ。実際に東京一工に合格できているのは翠嵐で20%程度、湘南で11%程度です。旧帝大が早慶より上かどうかに関しては学部によってとか微妙なところです。旧帝大蹴り早慶は結構いると思います。その他旧帝は地方なので、就職のことなども併せて考える必要があります。東京で就職したいなら早慶のほうが有利になる可能性が高いです。大学合格がゴールではありません。

 

例えば早慶付属の高校を蹴って翠嵐や湘南に進学し、大学で早慶に進学する場合はまだ良く、早慶より下の大学になってしまうことも十分に有り得ると思うわけです。

 

もう1つは大学受験のための受験勉強をどのように考えるかということです。大学受験のための勉強に意味があると思えるのであれば大学受験をする道を選ぶことも意味があることとなります。しかし、大学受験のための勉強に意味を見出せないのであれば、付属高校や付属中学へ進学することも選択肢の1つですし、公立高校に進んだとしてもAOや指定校推薦での入学も選択肢になります。個人的には今の大学受験の勉強には意味が見出せなくなってきております。AOや指定校推薦は増える一方ですが、一般受験で合格を勝ち取るのには膨大な労力と時間をかける必要があります。どんなルートでも入学してしまえば同じです。入学後は受験した科目についてはAOや指定校推薦、内部進学者などより優位に立てるとは思いますが、新たにスタートする学部での科目は一斉にヨーイドンとなり、特別有利に働くわけでもありません。有利に働くのは英語と数学ぐらいでしょうか。法学部などに進めば数学もありません。ましてや就職の際にはどの学校のどの学部ぐらいまでは見られるかもしれませんが、どのルートで入学したかなどは見られません。大学での成績(GPA)すらもほとんど見られないということらしいです。見られるのはどの大学、どの学部、大学で何をしたか(ガクチカと言われるもの)、資格や数字で表せる能力(TOEICなど)などとなります。

 

大学受験を否定しているわけではないのですが、膨大な労力と時間をかけるわりに大学受験で得られるものは大学合格という大学への切符がもらえるだけで、貴重な高校の3年間を受験勉強に費やすのはあまりにも労力対効果の観点で全く効率的とは思えないなあと思う次第です。AOや指定校推薦が増えているのには理由があり、AOや指定校推薦で入学した生徒を追跡調査すると大学から見て彼らの大学での評価は総じて高いのです。

 

それでもあくまでも俺は東大を、京大を、一橋を、東工大を目指すんだという方はその限りではなく、覚悟をもってその道を邁進されることについては何ら異議も否定も無いわけです。その覚悟がある方はその道に進むべきですが、それほどの覚悟はなく何となくまわりも目指すから俺も、学校が国立推しだから俺も、というぐらいの考えの方はここは一度十分に考えたほうが良いところではないでしょうか。

 

人それぞれ考え方が全く違う部分ですので、百人いれば百通りの考え方があると思いますが、僭越ながら持論を述べさせて頂きました。

 

ではまた次回!

 

最後まで読んで下さいましてありがとうございました!