KOTEのブログ

50代に突入したもののいまだに教育費から解放させてくれません。子育て終了し次第残りの人生は遊び倒します!趣味はマラソンとキャンプに加えてスキーも復活する予定!

2022年塾別国私立高校合格者数比較(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTEです。

 

今回も前回に続いて高校受験関連です。

前回はSTEP、湘ゼミ、臨海セミナーの3つの塾による神奈川県公立高校旧学区トップ校への合格者数比較でした。

 

今回は主だった国立高校、私立高校への合格者数比較になります。

上記3つの塾に、早稲田アカデミー、SAPIXを加えて5つの塾での比較になります。

 

公立高校編と同様に合格者数がトップの塾に黄色マーク、2位の塾に緑マークを付けています。

 

2022年国私立高校合格者数比較(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

 

2022年塾別国私立合格者数比較

 

こうなりました。

 

国私立は早稲田アカデミーの圧勝となりました。

通称早稲アカです。

続いて臨海セミナーとSAPIXが2位を取り合っているような感じです。

これは昨年とほぼ同じ内容になりました。

 

勝因の1つ目としては早稲アカ在籍生の数が圧倒的に多いように思えます。 

 

早稲アカは一都三県のいたるところに教室が張り巡らされているわけですが、

その他の塾はそこまででもないです。

 

SAPIXの教室は東京16か所、神奈川3か所、千葉4か所、埼玉2か所で全部で25か所。

 

湘ゼミで国私立を狙えるクラスは「難関校受験コース」となります。

神奈川のみで10か所です。

 

STEPで国私立を目指すのは「HiSTEP」となります。

こちらも神奈川のみで23か所です。

 

臨海で国私立を狙うコースは「ESC」となります。

埼玉に5箇所、千葉に4か所、東京14か所、神奈川31か所、合計54か所です。

 

これらに対して早稲アカは東京23区だけで106か所、東京多摩地区で40か所、

神奈川31か所、埼玉45か所、千葉27か所、と一都三県で合計249か所。

 

圧倒的なわけです。

 

教室の数だけで比べると下記の通り。

 

塾別教室数

 

こうしてあらためて結果を見ると各教室に何人いるかなど詳細は分かりませんが、概ね教室数と結果が比例しているように見えます。SAPIXが25教室で臨海の54教室に対し半分以下に関わらず、2位の結果がかなり拮抗しているのはSAPIXの方が頑張っているように見えます。

 

合格者数の合計人数は下記の通り。

 

塾別合格者数合計

こうなります。

合格者の合計人数では各塾の教室数と概ね相関関係があるように見えます。

 

合格者数昨年度との比較

合格者合計人数 昨年度との比較

こうなりました。

合格者合計人数は昨年度との比較で60人増えています。この時点で全体の縮小は見られておらず、少子化等の影響はありません。

その前提で早稲アカは昨年度より392名減らしています。約9%減です。

これは小さくはない減少幅ではないでしょうか。

 

反対に臨海ESC、SAPIX、HiSTEPは合格者数を伸ばしています。

臨海ESCは302名増やしており、+19.9%の大幅増です。

SAPIXは47名増やして+6.4%増。

HiSTEPは112名増やして+14%とこちらも大幅増です。

湘ゼミ難関は9名減らしてますが、-1.5%と誤差の範囲です。

 

早稲アカの圧勝には変わりないのですが、早稲アカのみ392名、9%の減少には何か理由があるような気がしてなりません。

 

2022年高校別合格者数 前年度との比較(早稲田アカデミー)

2022年高校別合格者数 前年度との比較(早稲田アカデミー)

こうなりました。

 

まず昨年度1位だった高校は今年度も1位、2位だったところは2位となっており、その点については全く変わっておりません。黄色マークは黄色マーク、緑マークは緑マークのままです。

 

増減に関してはどうでしょうか。

高校別で増減ありますが、大きく減っているところを見ると早稲田系の高校で減らしてます。早実-41.7%、早大学院-13.6%、早大本庄-11.6%と軒並み二桁のマイナス成長となってしまいました。

 

また他にも主だったところでは筑附で-24%、開成でも-18.9%、市川-21.6%と大きく減らしています。

 

今年単年の現象なのか、下降トレンドにあるのかについてはもう少し様子を見る必要があると思いますが、少し注意が必要だと思います。

 

まとめ

2022年も早稲アカの圧勝でした。とは言え、合格者数を見ると約9%減らしており、それは他の塾にシェアを奪われているようにも見えます。

 

臨海ESCについては公立編で記載しましたが、合格者のカウント方法に少し疑義が生じております。それは全国学習塾協会なるものが存在するわけですが、その協会が定めた合格実績に関するガイドラインに自分たちの塾の生徒だとカウントする条件をこのように定めています。

 

3ヶ月以上在籍し、且つ、30時間以上の授業を受けた生徒

 

しかし臨海セミナーは「当社調べ」となっており、これは上記の基準「3ヶ月以上在籍」又は「30時間以上の受講」のいずれかに該当しない生徒が含まれている可能性が高いということになります。ただ、仮に上記基準に該当していない生徒で合格者数を上乗せしたとしてもそれほど多くはないと思えるわけです。逆に言えば上記基準で他の塾で競っても、合格者数が大きく減るわけではないと思うので、真向勝負しても結果は大きくは変わらないように思えてしまいます。今の基準だと正確な数がはっきり分からないので、せっかく合格者数を増やしても、どうしても「本当か?」という疑念が生じてしまうため、デメリットの方が大きく見えてしまいますので、来年以降は他の塾と同じ基準でカウントしたほうが臨海セミナーにとってもメリットが大きいように思います。

 

安定して見えるのはSAPIXとHiSTEPです。

SAPIXのほうは小学部のほうがメインだと思いますが、中学部でも開成や早稲田系、慶應系も順調に伸ばしているように見えます。

HiSTEPに関しては、渋谷幕張など合格者はいるようですが、人数の記載がないためカウントしていない高校がいくつかあります。本当はもう少し人数が多いのです。

 

湘ゼミ難関校受験コースは湘ゼミアルファに戻したほうがいいのではないでしょうか。湘ゼミアルファって名前が好きだったけどな~。湘ゼミは真っ当に頑張っているように見えますが、STEPに比べて戦略的に負けているように思えてしまいます。臨海のようにブラック感はなくホワイト感はあるものの、公立編もそうでしたが少しずつ他の塾にシェアを奪われているので何かインパクトを残したいところです。一番分かりやすいのは実績ということになります。

 

これらの国私立の高校を受験する際に、塾に通うことなく受験に臨む生徒さんは皆無でしょう。どの塾を選ぶかについては、実績の他にも、アクセスとしての通いやすさ、授業料、クラス分けの方法、先生のクオリティ、教え方、それらを含めた全体的な相性など、または志望校が公立なのか私立なのか国立なのか、ここが決まっているかどうかにも寄ります。

 

それらを総合的に考えて決めるわけなので、必ずしも国私立なら早稲アカ、公立ならSTEPというわけでもないわけです。

 

人それぞれになりますが、もし我が家にこれから受験を迎える子供がいたとするなら今ならHiSTEPを選ぶような気がします。

 

では今回はこの辺で。

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。