早慶附属高校ダブル合格への道のり
こんにちは。KOTE(こて)です。
今春に息子が慶應義塾高校、早稲田大学高等学院という私立の双璧を成す大学の附属高校に合格しました。
憧れていた早稲田や慶應にまさかW合格できるとは思っておらず、舞い上がり続けたこの半年間。
いつまでも舞い上がってるのは親ばかり。
子供は環境適応能力が高いのか、さっさと次の環境に順応してしまってますね。
親もそろそろ落ち着かないと。
ということで少し前のことになりますが、息子が高校受験で慶應義塾高校と早稲田大学高等学院に合格するまでの道のりを振り返ってみたいと思います。
かなり前まで戻ります。
息子は小学校と中学校は共に地元の公立の学校に通っていました。
ごく普通の一般的なサラリーマン家庭である我が家の経済的なことを考えて高校も公立、なるべく偏差値の高そうなところに行って欲しいなという漠然とした思いがありました。
まずは塾選び
まずは塾選びです。
息子が選んだ塾は湘南ゼミナール、通称「湘ゼミ」という塾でした。
神奈川ローカルの塾です。
公立に強いという評判でした。
進学実績がとても良かったです。
横浜翠嵐高校や川和高校などへの実績が高く、他の塾(STEPや臨海セミナー)と比べてもかなり圧倒していたような感じでした。
最近では神奈川県だけではなく関東の1都3県あたりまで範囲を広げているようですね。
この湘南ゼミナールには小学校5年生の途中から通い始めました。
この時点で我が家では中学受験については全く考えていませんでした。
息子の友達の中で中学受験を目指す子たちがチラホラと出現しはじめました。中学受験を目指す子達は、早い子だと4年生ごろから塾通いが始まり、ほとんどの子は5年生になるかならないかのあたりからSAPIXや日能研などの進学塾に通い始めたのです。
息子は地元のサッカーチームに所属していました。
同じチームの子供たちの中でも中学受験する子としない子とでは日常の活動に大きな差が表れ始めます。
サッカーも続けながら中学受験を目指す子、サッカーのほうはスパっとやめて受験一本に絞る子、など周囲に色々な変化が起こり始めた時期です。
サッカーを続けている子でも優先順位としては塾が上になりますので、サッカーのほうは休むことが多くなります。
練習に参加していても「今日は塾があるから」と練習を途中で切り上げることも増えてきます。
ママ友、パパ友同士でも「〇〇くんも受験らしいよ」と噂になったりします。
小学校に入ると同時に始めたサッカー。
ほとんどの友達がずっと一緒にやってきたのに、その頃から一人また一人とチームを離れる子たちが出てきました。
私も気持ち的に何かザワつくものを感じていました。
中にはサッカーも大好きでやめたくないからと塾とサッカーを頑張って両立していた子もごく少数いましたが、それでも最終的には6年生の夏ごろまでには皆受験のほうに専念したと思います。
この両立した子は今思えばすごいですね。
6年の夏ごろまでサッカーの練習に参加してました。
それで、受験のほうも見事に志望校の合格を勝ち取っています。
我が家では私も妻も公立小学校から公立中学 → 公立高校 → 大学というルートを歩みました。
普通のルートですよね。
昔なら至って普通のルート。
私の時代にも中学や高校で国私立に受験する子はもちろんいました。
でも今のように当たり前ではなかったと思います。
息子の中学受験については多少は考えたりもしましたが、どこか他人事のような気がして結局最後まで真剣に検討することありませんでした。
ですが、これでいいのかなという気持ちが常にどこかにあり、その結果とった行動が「とりあえず塾!」ということでした。
それはSAPIXや日能研のような中学受験に向けた進学塾ではなく、高校受験を目標に今からやっていこうという塾でした。それが湘ゼミだったのです。
息子の場合は高校受験で希望する学校に合格できましたので、結果オーライとなりましたが、今から思えば中学受験はもっと真剣に検討するべきだったと後悔する部分もかなりあります。
これでもし高校受験に失敗していたらと思うと、中学受験を真剣に検討しなかったことは明らかに折角のチャンスを一回捨ててしまっているということであり、親である私の認識不足であり、判断が間違っていたということに他なりません。
さすがに受験の判断を子供に任せるのは無理ですよね。
そんなこんなで、中学受験はしないものの何かしなくてはという変な感覚に陥っており、とりあえず塾に通ってみようということなりました。
同時に検討したのは神奈川県ではおなじみのSTEPと臨海セミナーです。
3つの塾の中から湘ゼミに決めました。
湘ゼミの授業内容はやや先取りをしながら進めていくので学校の授業が簡単になったということと、公立のトップ校を狙うという触れ込みが我が家の方向性にも合ってました。
湘ゼミのQE授業と呼ばれるこの塾独特の授業の方法が息子に合っているような気がして魅力を感じていましたし、息子と先生との相性が良かったことなどもありました。この相性というのは常に大事な要素だと思っています。
で、どの高校を目指すか。
神奈川の公立で偏差値が高いと言えばなんと言っても横浜翠嵐高校、そして湘南高校があります。両校とも通えない距離ではないので、息子がこんな学校に通ってくれたらいいな~と頭の中では漠然とした妄想を描いておりました。
本当に妄想です。
息子が翠嵐や川和に入学して、部活に入る。
そして「横浜翠嵐」とか「KAWAWA」とか刺繍で入ってるカバンを肩から斜め掛けしているシーンを何度も妄想しました。
あとその他に一度は検討したことがある学校としては、柏陽、横浜サイエンスフロンティア、希望ヶ丘、多摩、横浜緑ヶ丘、あたり。
所謂旧学区のトップ校と呼ばれる高校達でした。
入塾後、塾の模試の成績はなかなか良かったのです。
そしてそれが私の妄想をより搔き立てたのです。
その後息子はサッカーを続けながら塾にも通い、サッカーは6年生の最後まで続けることが出来ました。
これはこれで息子にとっては意義のあるものだったと思います。そう考えると好きな運動を続けるか、中学受験をとるか、というのは難しい問題だと思います。
サッカーを続けながら受験もするというのは息子の場合は難しかったと思います。受験はそんなに甘いものではないというのは今になれば良く分かりますし、息子が飛びぬけた能力を持っているわけではありませんので、やるならどちらかに絞ってやるしかないですね。
6年の夏までサッカーをやって、受験でも第1志望の合格してるスーパーな子もいますので、やり方は人それぞれとなります。
公立志望から国私立も視野に
地元の公立中学に進んだ息子は、中学でもサッカー部に入りました。そしてサッカーを続けながら塾にも通うという生活が続いていきます。
中1の終わりに、塾の先生から「湘ゼミアルファ」という国私立進学コースがあるのでそちらを受けてみては?というお話を頂きました。
横浜翠嵐や湘南などの公立トップ校を目指しつつ、私立や国立も視野に入れたコースになります。
我が家では公立志望ではありましたが、1つ心配がありました。
公立は1つしか受けられないので仮にものすごく頑張ってそれなりの実力がつき翠嵐か湘南を受けました、でもあと一歩届かずギリギリで落ちました、ってなり併願している私立高校に進むのでは、それまでの努力があまりにも報われないのではないかな、と。
であれば、例えば翠嵐と同じぐらいのレベルの私立をいくつか受けることで、それなりに実力がついている状態であれば、例えば早稲田や慶應などに受かるのではないか、という思いです。
偏差値的にみると、翠嵐や早慶は同じぐらいだったのでそんな考えが頭をよぎってました。
しかし、公立高校の受験と私立高校の受験では内容が全く異なる為、やはりそれぞれの受験校に合わせたそれなりの対策がどうしても必要になります。
そんなこともこのころはイマイチ分かってなかったですね…。
本当に完全に認識不足でした。
息子の友達が中学受験をしたときにも我が家ではあまり真剣に検討しなかったというように、親の固定観念や先入観、思い込みというのは本当にたちが悪く困ったものです。
湘ゼミアルファを検討し始めてもまだ心の中ではあくまでも公立進学が優先、私立受験に関してはこの時点では真剣に考えていたわけではありませんでした。
それでも湘ゼミの先生が勧めて下さいましたので、家族でも色々と話し合った結果、折角の機会だからと湘ゼミアルファのほうで頑張ってみようかということになりました。
そしてアルファに入るには選抜試験がありました。
合格基準は各教科の平均が6割以上だったと思います。
この試験は無事合格し中2からはアルファのほうに通うことになりました。これで公立トップ校を目指しつつ、それまでは考えてなかった私立や国立?までも視野に入れて備えていくということになったのです。
親の固定観念、先入観は邪魔でしかない
これは少し大げさかもしれませんが、後から考えると大きなターニングポイントとなっています。この時アルファに行かなければ早慶附属の高校を目指すことはありませんでした。
中学受験であれば小学4年生から5年生はじめぐらいまでに、高校受験であれば中学1年の終わりから中学2年のはじめぐらいまでに、それぐらいまでには受験の対策と取り始めるのが一般的ではないでしょうか。
もちろん絶対条件ではなく、もっと遅い時期に始めても受かる子はいますが、早く始めたほうが有利ではあります。
中学受験であれば小学4年ぐらいの子供が自分から「中学はこういう方向に進みたいから塾に行きたい」とはっきりと方向性が決まっていて、親に環境を用意して欲しいと自分から言える子供がどれほどいるかってことです。
仮にそういう子であれば問題はないのですが、我が家の息子は絶対無理だったと思います。
私のように最初から公立中学から公立高校などと勝手に進路を決めてしまうことはせずに、親である私が柔軟な考えを持ち、子供にいくつかの選択肢を示すことが出来たら、と後の祭りですが今になってからそのように思う次第です。
子供も全く考えてないわけではないと思います。
周囲に中学受験した友達がいればなおさらですが、自分はどうなるのかなと考えることはあったと思います。
自分から親に言い出すほどの強い意志ではなくても、もし親から「こういうコースとこういうコースがあるよ。どっちに行きたい?」って聞かれて、自分で選ぶことが出来るとすれば中学受験や高校受験っていう選択肢を選ぶ子は増えるのではないかな、とは思います。
とうことで、続きは次回となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
では✋