KOTEのブログ

50代に突入したもののいまだに教育費から解放させてくれません。子育て終了し次第残りの人生は遊び倒します!趣味はマラソンとキャンプに加えてスキーも復活する予定!

2023年塾別高校受験合格者数比較(国私立編)(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

photo by O-DAN

こんにちは。KOTEです。

 

前回に続いて高校受験関連です。

今回は主だった国立高校、私立高校への合格者数比較になります。

上記3つの塾に、早稲田アカデミー、SAPIXを加えて5つの塾での比較になります。

合格者数のデータは各塾のHPに掲載されている数字を基にしております。

 

公立高校編と同様に合格者数がトップの塾に黄色マーク、2位の塾に緑マークを付けています。

 

対象となる高校は下記の通り。

 

  • お茶の水
  • 筑波大附属駒場
  • 筑波大附属
  • 学芸大附属
  • 開成
  • 渋谷幕張
  • 市川
  • 慶應女子
  • 慶應義塾
  • 慶應志木
  • 早稲田実業
  • 早稲田学院
  • 早大本庄
  • 早稲田佐賀
  • 早稲田摂陵
  • 明大明治
  • 明大中野八王子
  • 明大中野
  • 青山学院
  • 立教新座
  • 中央大学
  • 中大杉並
  • 中大附属
  • 中大横浜
  • 法政二
  • 法政国際
  • 法政大学
  • 国際基督
  • 桐朋
  • 城北
  • 広尾学園
  • 國學院久我山
  • 桐光学園

 

豊島岡女子がなくなりました。中学入学者と高校入学者。中学から大学受験に向けて6年間で対策をとる中学入学者と高校から3年間で対策をとらなければならない高校入学者の間にはなかなか埋められない壁があったようです。

 

2023年国私立高校合格者数比較(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

2023年塾別国私立合格者数比較


こうなりました。

表の中にブランクになっている箇所がいくつもありますが、これはHP内に掲載がなかったか私が見つけられず見落としているかのどちらかになります。

 

まずは結果。

今年も早稲田アカデミー、通称早生アカが断トツでした。

 

  • 早稲アカ:1位→25校、2位2校
  • SAPIX:1位→0校、2位13校
  • 湘ゼミ:1位→0校、2位3校
  • STEP:1位→2校、2位4校
  • 臨海:1位→6校、2位11校

合格者数推移

合格者数推移

早稲アカ:2年連続マイナス。前年比マイナス77名

臨海:2年連続プラス。前年比プラス58名

SAPIX:昨年プラス、今年マイナス。前年比マイナス49名

STEP:2年連続プラス。前年比プラス13名

湘ゼミ:2年連続マイナス。前年比マイナス26名

 

臨海、STEPが2年連続で増やしている反面、早稲アカと湘ゼミは2年連続で減少しています。

合格実績2022年との比較(早稲田アカデミー)

合格者数推移(早稲田アカデミー)

早稲アカの3年間の合格者数推移です。

ほとんどが1位を示す黄色で染まってます。

合計人数では2年連続減少となってますが、早稲田佐賀、早稲田摂陵がブランクになっていることと豊島岡がなくなっていることなど考慮すると昨年とほぼ同水準程度という見方ができると思います。とは言え2年連続で減少傾向です。

 

また気になる点としては市川への合格者は大きく減らしていて176名→138名→84名となってます。一昨年、昨年は1位でしたが、今年は2位へランクを落としています。

 

合格実績2022年との比較(STEP)

3年間の合格者数実績推移(STEP)

 

次はSTEPの3年間の合格者数推移です。

まず合格者合計は一昨年の800人、昨年の912人からさらに伸ばして925人となりました。2年連続の合格者増です。

 

表の中にはブランクの箇所が目立ちますが、STEPは神奈川県の塾のため東京や千葉、埼玉には拠点がないわけです。そのため拠点がない都県の高校への合格者数は少なくなります。渋幕や市川など千葉県ですが、3年間ブランクです。合格者もいたかもしれませんがHPからは見つけることが出来ませんでした。

 

昨年も使用した表ですが、各塾の拠点数です(※2022年8月時点)。

 

教室数が早稲田アカデミーの1/10以下であることを考慮しても健闘しているように見えます。神奈川公立高校編でも記載しました通り、公立では圧倒的な実績でトップですが、国私立でも安定した実績を出しているように見えます。

 

まとめ

今の公立中学では塾無しで公立のトップ校やここで対象に挙げたような国私立の高校に合格することは極めて難しく、塾での対策が必須となります。塾を選ぶ際のポイントとして重要な項目がいくつかあると思います。個人的に一番重要なものは「塾との相性」かと思います。「塾講師との相性」と言ってもいいかもしれません。相性というのは志望校を選ぶ際にも一番重要かと思ってます。

 

その他にも「塾講師のレベル」「授業料」「家からの距離」など色々ありますが、その中でも最も重要なポイントの1つが「合格実績」です。

 

合格者人数や毎年の推移など見ることで、何となくその塾が伸びているのか衰退しているのかが分かります。このような情報を総合的に考えて塾を選ぶわけですが、もし私にこれから受験を迎える子供がいてこれから塾を選ぶとしたら、今回の結果を見る限りはSTEPになります。

 

STEPの中のHi-STEPというコースを選ぶと思います。志望校が国私立に限定して揺るぎないのであれば早稲アカでもいいかもしれません。SAPIXはやはり中学受験の印象が強いです。

 

しかし少しでも公立高校が選択肢に入っているならSTEPになるかなと思います。

 

私は去年もSTEPを選んでます。STEPが好きなんかな?

 

実際に私の息子は湘ゼミに通ってたわけですが、あの時は湘ゼミは横浜翠嵐に160名程度合格しており公立向けの実績としては一番良いように見えました。川和やサイエンスフロンティアでも1位でした。息子のように学校の成績が悪い場合は公立受験だと不利になります。学校でもテストの点数は良いのに成績は悪いという。どんだけ学校の先生に嫌われてんだよ、みたいな。

 

神奈川ではあるあるですね。

 

息子は結果的には私立高校に進学したわけです。公立を目指しつつ途中で私立に志望校を変更したわけですが、その時はその時で上記のいくつかのポイントを総合的に考えて湘ゼミにしたのです。今ならそれがSTEPになるということですかね。

 

その頃の記録です👇。宜しければ見て下さい。

www.kotenoblog.com

 

では今回はこの辺で。

 

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。

2023年塾別神奈川県公立高校合格者数比較(STEP、臨海セミナー、湘南ゼミナール)

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

久しぶりに高校受験関連のブログになります。

 

今年も高校受験の結果を振り返ってみたいと思います。まず最初は神奈川県公立高校の塾別合格者数実績のまとめです。近いうちに塾別国私立合格実績比較もアップする予定です。

 

まずは公立高校の合格者実績から。

今回も対象となる塾はこの3塾です。

STEP、臨海セミナー、湘南ゼミナール。

 

そして高校の対象は昨年と同様に旧学区のトップ校の20校です。

 

  • 横浜翠嵐
  • 湘南
  • 柏陽
  • 川和
  • 横浜緑ヶ丘
  • 横浜サイエンスフロンティア
  • 厚木
  • 多摩
  • 光陵
  • 希望ヶ丘
  • 平塚江南
  • 相模原
  • 神奈川総合
  • 横須賀
  • 小田原
  • 大和
  • 横浜国際
  • 茅ヶ崎北稜
  • 秦野
  • 新城

 

3塾の中で最も多く合格者を輩出している塾に黄色マーク、2位に緑マークを付けています。

 

2021年も2022年もSTEPの圧勝でした。

しかし2022年は横浜翠嵐の合格者数トップの座を臨海セミナーが獲得しました。

2023年はどうなったでしょうか。

 

具体的な実績発表の前に各塾の合格者数カウント方法について。

 

昨年も言及しましたが、臨海セミナーだけ合格者のカウント方法が「当社調べ」となっており独自基準でのカウントになります。

 

STEPと湘ゼミは全国学習塾協会が定めた合格実績に関するガイドラインを基準としているようです。基準は下記の通り。

 

3ヶ月以上在籍し、且つ、30時間以上の授業を受けた生徒

 

STEP、湘ゼミはこの基準に沿って合格者数を算出していますが、臨海セミナーは「当社調べ」となっているので上記の基準「3ヶ月以上在籍」又は「30時間以上の受講」のいずれかに該当していないということになります。

 

是非ともカウントの基準を合わせて欲しいものです。

 

2023年神奈川県公立高校塾別合格実績

塾別合格者数

どうやら2023年もSTEPの圧勝です。

 

1位の黄色マークがずらっと並んでるのですが、昨年とは部分的に少々異なっているようですので細かく見ていきたいと思います。

 

まずはSTEPですが、対象校20校のうち17校でトップとなりました。去年は15校でトップでしたがさらに2校増やして17校でトップ。勝率85%!圧倒的も圧倒的、もはや神奈川では敵なしと言ったところです。

 

そして2位は臨海セミナー。20校中の4校でトップ。勝率20%です。去年より1校減らしました。

 

そして3位は湘南ゼミナール。昨年に続き合格者数トップの高校は無し。勝率0%です。

 

STEPの勝率85%と臨海の勝率20%を足すと100%を超えてしまうのですが、これは横須賀高校の合格者数がSTEPと臨海セミナー共に97人で並んでますので、両塾とも1位にしたことによります。

 

横浜翠嵐トップの座奪還

 

まずはSTEPが横浜翠嵐を奪還しました。昨年より8名増やして132名合格。

 

2位の臨海は連覇ならず。昨年より2名減らして127名合格。

 

3位の湘ゼミは昨年7名増やして84名合格。

 

STEPは20年の137人、21年の136人よりはまだ低いのですが、22年よりは増やしたこと、あとはとにかくトップの座を奪還したことが大きいです。

 

そしてそれはそのまま臨海へも同じことが言えます。トップの座から陥落したことは大きいと言えます。

 

湘ゼミはトップ争いには参戦してませんが7名増やしています。

 

 

合格者数よりも合格率が大事ですので、その辺りの情報少し。

 

まずは基本情報。

 

翠嵐の最終倍率は1.79倍。合格率は55.8%。公式発表では横浜翠嵐高校の合格者は360名(定員は358名)です。合格者360名で合格率55.8%ということは受験者数645~646人ということになります。

 

この360名に対し、STEPの合格者数は132名、臨海は127名、湘ゼミは84名、この3塾の合計が343名になります。343/360ですから95.3%ということになります。

 

STEPから178名が翠嵐を受験し132名が合格したことを発表しています。STEP内翠嵐受験者の中での合格率は74.2%です。かなりの高確率です。

 

湘ゼミは合格率について明言はしてないものの「昨年より6%上昇し実質倍率相当の合格率を上回った」との記事があります↓。実質倍率相当の合格率とは最初の基本情報に挙げた55.8%のことなので、湘ゼミはこの55.8%を上回る合格率だったことになります。57%~58%ぐらいでしょうか。仮に57%だとすると147人ぐらい翠嵐を受験し、そのうちの84名が合格したということになります。

 

resemom.jp

 

以上のことから、数字をまとめて表にするとこんな感じになります👇。

 

 

その他の中には臨海以外の早稲アカや栄光ゼミなど他の塾の数字も僅かに入ってますがほぼ臨海となります。以上のことから仮に臨海の合格率が45%程度だとすると、臨海が発表している127名の合格者を出すためには282名の受験者数が必要になります。

 

そうなると、臨海から翠嵐へは282名受験して127名が合格、155名が不合格ということになります。これで合格率45%です。

 

上記は仮説ですが、当たらずとも遠からずで概ね近い数字だと思います。

 

塾別4年間実績推移(STEP)


20校完全制覇まであと3校です。

多摩は1位の臨海まで5名差なので来年逆転したいところ。残すは光陵と新城。新城はトップ校と呼べるかどうかは微妙ですが、旧川崎南学区ではトップ校でした。但しこの2校は3位ですので、どのように攻略するか。

 

この20校に対する合格者数合計も1,912→2,198→2,405→2,523と年々順調に増やし続けています。

 

まだまだ当分STEPの天下は続きそうです。

 

塾別4年間実績推移(臨海セミナー)


臨海は翠嵐を1年で陥落してしまったものの2位は守りました。また20校の合計合格者数も883→1,064→1,104→1,135とここ3年は僅かずつではあるものの増やし続けてます。

 

個別内容では、まずは翠嵐の奪還。あとは現在3位に甘んじている神奈川の中でも主力高校である柏陽、川和、横浜緑ヶ丘あたりは2位の湘ゼミとの差は僅かなので、この辺りを2位に上げたい。

 

あとはとにかく塾としてのイメージが宜しくないので、イメージを上げる方向で対策してもらいたいところです。

 

塾別4年間実績推移(湘南ゼミナール)

 

最後に湘ゼミ。

合格者数全体としては797人。

 

泣くな(797)湘ゼミ!ということで数字からも励まされているわけですが、昨年の785人から上昇しているものの20年、21年あたりの800人台後半へはまだ差があり、なかなか浮上のきっかけが見えず苦しいところ。来年は2020年の860人越えあたりを1つの目標として頑張ってもらいたいところです。

 

個別内容では臨海のところで記載したことの逆になります。かろうじて2位を死守している柏陽、川和、緑ヶ丘あたりは絶対落とせません。あと1位が1つも無いってのを何とかしなければいけませんが、やはりサイフロが1番の狙いどころではないでしょうか。昨年は8名差、今年は10名差です。プラス5~6名上げれば首位に返り咲く可能性はあります。あとは神奈川No2の湘南は2位の臨海までたった2名差なので、ここも獲りたい。

 

しかし翠嵐にしても川和にしても以前は首位だったのに差を付けられすぎてしまいました。神奈川で勝負する以上、まずは翠嵐で勝てないまでももう1度勝負できるところまで持っていく必要があると思います。旧アルファの難関校受験コースとは別に横浜翠嵐Vコースと翠嵐を銘打ったコースを新設してますので是非期待したいです。

 

まとめ

今年もSTEPの強さがひたすら際立った結果となりました。

 

各塾とも少しずつですが毎年変化しています。その少しずつの変化が重なっていって数年経つと大きな差になっています。少なくともここ数年ではSTEPが少しずつを毎年積み上げて数年経った今圧倒的に飛躍した結果になっています。

 

以前から県西における強さはありましたが、ここ数年は東含め全方位に強さを発揮しており完全制覇も近いのではないかと思わせる勢いがあります。

 

またHPやYouTubeなどにおける情報配信についても丁寧で詳細な情報を小まめに発信しており、イメージ戦略まで含めて抜かりなし!といったところでしょうか。

 

今私にこれから受験を迎える子供がいて塾を選ぶとしたら選択肢はSTEPが圧倒的な最有力候補になると思います。

 

では今回はこの辺で。

 

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。

2022年神奈川県公立高校トップ校の有名大学合格率ランキング

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

今回は神奈川県の公立高校の中から旧学区のトップ校16校に公立の中高一貫校2校を加え、合計18校で2022年の大学合格率を比較してみたいと思います。

 

昨年もやってますのでご興味のある方は下記リンクからご覧下さい。

www.kotenoblog.com

 

 

今回の対象となる高校は下記の通り。

 

  • 横浜翠嵐
  • 湘南
  • 柏陽
  • 川和
  • 横浜緑ヶ丘
  • 横浜サイエンスフロンティア
  • 厚木
  • 多摩
  • 光陵
  • 希望ヶ丘
  • 相模原
  • 神奈川総合
  • 横須賀
  • 小田原
  • 大和
  • 茅ヶ崎北稜

以上の16校。

 

対象から外れた高校が2校あります。

 

  • 横浜国際高校:ホームページの中で合格者実績に関するデータの掲載を見つけられなかったので対象外としました。
  • 平塚江南高校:延べ人数のみの記載となっており、現役、既卒の割合が不明でデータとれませんでした。

 

横浜国際と平塚江南が対象から外れ、最終的には上記の16校と公立の中高一貫校である相模原中等市立南の2校を加え合計18校を対象としました。合格者数より合格率のほうが重要なデータですので、合格率での比較となります。分母は卒業生の数になりますので、既卒での合格者は含めておりません。対象は現役合格者のみです。

 

それでは早速見てみましょう。

 

高校別合格者数比較

まずは高校別に各大学への合格者数の比較からです。

 

高校別合格者数比較

 

こうなりました。

小さすぎて良く見えませんね。すみません(^^;)

 

翠嵐は前年と同じ44名が東大に現役合格しています。既卒も含めると52名合格。これは前年の50名より2名増えたことになります。しかし全国での合格者人数のランキングでは13位となり前年の11位からは2つランクを落としてしまいました。

 

ライバルの日比谷高校は全国8位。現役のみで53名、既卒を含めると65名とやはりすごい実績を叩き出しています。さすがの横浜翠嵐も公立全国1位の日比谷にはまだ一歩及ばないようです。

 

東京一工への合格率ランキング

続いて各高校からの東京一工への合格率を見てみましょう。ここからは合格率になります。

 

神奈川県公立高校から東京一工への現役合格率

こうなりました。

 

1位は横浜翠嵐です。翠嵐のみ20%を超えました。

日本の大学の中でトップに位置する、東大、京大、一橋、東工大の4つの大学へ69人が現役での合格を果たしております。一学年の生徒数が336人なので現役合格率は20.54%となります。約5人に1人以上の割合で東京一工へ合格しました。

 

2位は湘南高校です。

神奈川ツートップの一角。しかし合格率は11%となり、翠嵐には倍近く離されてしまいました。とは言え11%ですからクラスに3人~4人ぐらい東京一工に現役合格する友達がいることになります。これはこれで十分すごいです。

 

3位は相模原中等、4位は市立南と公立の中高一貫校が続きます。安定の強さです。6年間で準備をするので高校3年間で準備するよりも当然無理なく計画的に準備ができます。公立ですから学費も抑えられますし、かなりお得感が高い2校です。

 

5位は柏陽高校でここまでが5%以上です。20人に1人。柏陽高校レベルでも東京一工に現役で合格するのは20人に1人という極めて狭き門になります。

 

6位は厚木、7位に多摩、8位に横浜サイエンスフロンティア、と続き9位に川和、10位に横浜緑ヶ丘が入りました。厚木が4.75%、緑ヶ丘が2.16%となっております。

 

10位の緑ヶ丘でも2%ということで50人に1人程度。緑ヶ丘からでも相当難しく、さらに11位以下の高校から東京一工に進むのは至難の業ということになります。合格した生徒さんは校内で天才の称号を欲しいままにするでしょう。

 

東京一工+旧帝大への合格率ランキング

続いては東京一工にその他の旧帝大を加えたランキングです。

 

東大と京大は東京一工の括りに入ってますので、その他旧帝とは北海道、東北、名古屋、大阪、九州の5つの大学を指しています。

 

東京一工+その他旧帝大への合格率

1位翠嵐、2位湘南、3位相模原中等までは順位は変わりません。翠嵐は26%まで伸ばしました。湘南はその他旧帝に29名の合格者を出しており、合格率は東京一工の11%から19%まで伸ばしました。この辺りがやはり湘南の強さを感じます。

 

東京一工部門では4位だった南高校が6位へランクダウン、柏陽と厚木がそれぞれ1ランクアップとなりました。柏陽も10%超えです。

 

7位はYSF、8位は緑ヶ丘、9位に多摩、10位に川和です。7位のYSFはほぼ理系に進みますので、文系への進学者がほとんどいないことを考えるとこの順位は立派です。そして多摩がここでも川和の上に来ています。とは言え合格率は4.78%で同率なのですが、小数点第3位での決着になりました。ほんの僅かではありますが、川和は順位も10位でさらに多摩の後塵を拝すこととなり、一時の飛ぶ鳥を落とす勢いは少し鳴りを潜めたように思えます。

早慶への合格率ランキング

続いては早慶への現役合格率になります。

 

早慶への合格率

 

こうなりました。

1位は湘南です。翠嵐は2位へ後退。とは言えほとんど差はなくその差1.4%程度。この2校が60%超え。

 

3位には南が躍進、そして4位には川和とこちらも躍進。この2校が40%以上。続いて5位柏陽、6位厚木、7位緑ヶ丘、8位相模原中等、とここまでが30%以上。東京一工や旧帝部門では川和の上位にいた多摩が9位。21%ということで早慶部門では44%の川和にはダブルスコアの差をつけられました。

 

10位小田原から15位横須賀までが10%以上となりました。

早慶+上理への合格率ランキング

続いては早慶に上智と東京理科大を加えます。

 

早慶+上智・東京理科大への合格率

ここでまた翠嵐が1位となります。2位が湘南でこの2校が90%以上。3位が相模原中等、4位が川和になりました。この2校が70%以上。川和は私立に強いですね。

 

5位南、6位柏陽で60%以上、7位厚木、8位緑ヶ丘で50%以上、9位が多摩で40%以上、10位が希望ヶ丘で30%になります。9位の多摩は48%で10位の希望ヶ丘は30%なので、9位と10位の間には結構差が開いてます。

 

早慶+上理+明青立法中への合格率ランキング

この部門が最後になります。

早慶上理にMARCHを加えます。

 

早慶+上理+MARCHへの合格率

ここで1つ問題が起きました。

多摩高校のHPにはなぜか国立への合格実績と私立は早慶上理までの合格実績しか掲載されていませんでした。その為多摩高校のMARCHへの合格者数が不明のため数字はブランクとなります。当然ランクも最下位になってしまいました。実際には相当数の人数が合格しているものと思われますので、この部門の多摩高校は参考にもなりません。予めご了承願います。

 

1位は川和となりました。やはり私立に強い。2位は柏陽、3位は厚木でここまでが200%越えとなりました。

 

湘南は5位にランクダウン、翠嵐に至っては8位までランクダウンしています。早慶+上理までは翠嵐は1位だったのですが、一気に8位まで落ちました。MARCHを受ける人が少ないんですね。

 

MARCHまでの合格率となると最下位の多摩は別として、17位の横須賀でも58%あります。ただ複数合格者も考慮すると校内の上位20%~25%ぐらいになるのではないでしょうか。狙えるとは言ってもそれなりに頑張る必要はありそうです。

 

まとめ

 

自分がどの大学に行きたいかをよく考える必要があると思います。東大へ行きたいなら翠嵐へ進むのが一番可能性が高いことになりますし、湘南や相模原中等でも確率は低くなりますが可能性はあります。

 

特に行きたい大学をまだ決めていないという場合は、とりあえず自分が狙える高校の中で、なるべく合格率の高い高校を狙うのが定石となります。まわりの生徒の意識もレベル相応に高くなりますし、その友達から影響も受けます。

 

今回対象にした高校からはMARCH以上を狙うには十分可能性はあるように見えます。ただ17位の横須賀は16位のYSFとは20%以上差が開いており、実際には校内の上位20%~25%ぐらいに入らないと厳しいかもしれません。

 

その他として1つ気になることは翠嵐や湘南でも早慶への現役合格率は両校とも65%程度だということです。

 

東京一工や旧帝大を受けた生徒さん達も早慶を併願受験していることが想定されます。早稲田は共テ利用もありますし、早慶の合格率からは1人による複数合格もカウントされます。一概には言えませんが、東京一工+旧帝大の合格者は早慶にも合格していると仮定すると、その合格率を上記の早慶の合格率から差し引くと、早慶以上に現役合格できる生徒は翠嵐や湘南と言えども意外と少ないんじゃないかなってことです。

 

つまり湘南や翠嵐なら約65%程度の生徒が現役で早慶へは進学できるということではなく、ざっくりですが実際には40%~45%ぐらいじゃないかなって感じがしました。言い換えれば55%~60%程度は現役で早慶に達しないのではないかと。もっと少ない可能性もあります。これは予想に過ぎませんが、この辺りは実際の進学先情報があるとはっきりするのですが…。

 

高校受験の際に早稲田や慶應の付属の合格を蹴って翠嵐や湘南に進学する生徒が一定数いると思いますが、翠嵐や湘南に入学してもそれは結構苦難の道であるということです。経済的な理由の場合は止むを得ません。そうじゃない場合では、普通に考えれば早慶の付属を蹴って公立高校に進学する場合、早慶より上の大学を目指すことになると思いますが、早慶よりはっきり上と言えるのは東京一工の4校のみ。実際に東京一工に合格できているのは翠嵐で20%程度、湘南で11%程度です。旧帝大が早慶より上かどうかに関しては学部によってとか微妙なところです。旧帝大蹴り早慶は結構いると思います。その他旧帝は地方なので、就職のことなども併せて考える必要があります。東京で就職したいなら早慶のほうが有利になる可能性が高いです。大学合格がゴールではありません。

 

例えば早慶付属の高校を蹴って翠嵐や湘南に進学し、大学で早慶に進学する場合はまだ良く、早慶より下の大学になってしまうことも十分に有り得ると思うわけです。

 

もう1つは大学受験のための受験勉強をどのように考えるかということです。大学受験のための勉強に意味があると思えるのであれば大学受験をする道を選ぶことも意味があることとなります。しかし、大学受験のための勉強に意味を見出せないのであれば、付属高校や付属中学へ進学することも選択肢の1つですし、公立高校に進んだとしてもAOや指定校推薦での入学も選択肢になります。個人的には今の大学受験の勉強には意味が見出せなくなってきております。AOや指定校推薦は増える一方ですが、一般受験で合格を勝ち取るのには膨大な労力と時間をかける必要があります。どんなルートでも入学してしまえば同じです。入学後は受験した科目についてはAOや指定校推薦、内部進学者などより優位に立てるとは思いますが、新たにスタートする学部での科目は一斉にヨーイドンとなり、特別有利に働くわけでもありません。有利に働くのは英語と数学ぐらいでしょうか。法学部などに進めば数学もありません。ましてや就職の際にはどの学校のどの学部ぐらいまでは見られるかもしれませんが、どのルートで入学したかなどは見られません。大学での成績(GPA)すらもほとんど見られないということらしいです。見られるのはどの大学、どの学部、大学で何をしたか(ガクチカと言われるもの)、資格や数字で表せる能力(TOEICなど)などとなります。

 

大学受験を否定しているわけではないのですが、膨大な労力と時間をかけるわりに大学受験で得られるものは大学合格という大学への切符がもらえるだけで、貴重な高校の3年間を受験勉強に費やすのはあまりにも労力対効果の観点で全く効率的とは思えないなあと思う次第です。AOや指定校推薦が増えているのには理由があり、AOや指定校推薦で入学した生徒を追跡調査すると大学から見て彼らの大学での評価は総じて高いのです。

 

それでもあくまでも俺は東大を、京大を、一橋を、東工大を目指すんだという方はその限りではなく、覚悟をもってその道を邁進されることについては何ら異議も否定も無いわけです。その覚悟がある方はその道に進むべきですが、それほどの覚悟はなく何となくまわりも目指すから俺も、学校が国立推しだから俺も、というぐらいの考えの方はここは一度十分に考えたほうが良いところではないでしょうか。

 

人それぞれ考え方が全く違う部分ですので、百人いれば百通りの考え方があると思いますが、僭越ながら持論を述べさせて頂きました。

 

ではまた次回!

 

最後まで読んで下さいましてありがとうございました!

2022年塾別国私立高校合格者数比較(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTEです。

 

今回も前回に続いて高校受験関連です。

前回はSTEP、湘ゼミ、臨海セミナーの3つの塾による神奈川県公立高校旧学区トップ校への合格者数比較でした。

 

今回は主だった国立高校、私立高校への合格者数比較になります。

上記3つの塾に、早稲田アカデミー、SAPIXを加えて5つの塾での比較になります。

 

公立高校編と同様に合格者数がトップの塾に黄色マーク、2位の塾に緑マークを付けています。

 

2022年国私立高校合格者数比較(早稲田アカデミー、SAPIX、STEP、湘南ゼミナール、臨海セミナー)

 

2022年塾別国私立合格者数比較

 

こうなりました。

 

国私立は早稲田アカデミーの圧勝となりました。

通称早稲アカです。

続いて臨海セミナーとSAPIXが2位を取り合っているような感じです。

これは昨年とほぼ同じ内容になりました。

 

勝因の1つ目としては早稲アカ在籍生の数が圧倒的に多いように思えます。 

 

早稲アカは一都三県のいたるところに教室が張り巡らされているわけですが、

その他の塾はそこまででもないです。

 

SAPIXの教室は東京16か所、神奈川3か所、千葉4か所、埼玉2か所で全部で25か所。

 

湘ゼミで国私立を狙えるクラスは「難関校受験コース」となります。

神奈川のみで10か所です。

 

STEPで国私立を目指すのは「HiSTEP」となります。

こちらも神奈川のみで23か所です。

 

臨海で国私立を狙うコースは「ESC」となります。

埼玉に5箇所、千葉に4か所、東京14か所、神奈川31か所、合計54か所です。

 

これらに対して早稲アカは東京23区だけで106か所、東京多摩地区で40か所、

神奈川31か所、埼玉45か所、千葉27か所、と一都三県で合計249か所。

 

圧倒的なわけです。

 

教室の数だけで比べると下記の通り。

 

塾別教室数

 

こうしてあらためて結果を見ると各教室に何人いるかなど詳細は分かりませんが、概ね教室数と結果が比例しているように見えます。SAPIXが25教室で臨海の54教室に対し半分以下に関わらず、2位の結果がかなり拮抗しているのはSAPIXの方が頑張っているように見えます。

 

合格者数の合計人数は下記の通り。

 

塾別合格者数合計

こうなります。

合格者の合計人数では各塾の教室数と概ね相関関係があるように見えます。

 

合格者数昨年度との比較

合格者合計人数 昨年度との比較

こうなりました。

合格者合計人数は昨年度との比較で60人増えています。この時点で全体の縮小は見られておらず、少子化等の影響はありません。

その前提で早稲アカは昨年度より392名減らしています。約9%減です。

これは小さくはない減少幅ではないでしょうか。

 

反対に臨海ESC、SAPIX、HiSTEPは合格者数を伸ばしています。

臨海ESCは302名増やしており、+19.9%の大幅増です。

SAPIXは47名増やして+6.4%増。

HiSTEPは112名増やして+14%とこちらも大幅増です。

湘ゼミ難関は9名減らしてますが、-1.5%と誤差の範囲です。

 

早稲アカの圧勝には変わりないのですが、早稲アカのみ392名、9%の減少には何か理由があるような気がしてなりません。

 

2022年高校別合格者数 前年度との比較(早稲田アカデミー)

2022年高校別合格者数 前年度との比較(早稲田アカデミー)

こうなりました。

 

まず昨年度1位だった高校は今年度も1位、2位だったところは2位となっており、その点については全く変わっておりません。黄色マークは黄色マーク、緑マークは緑マークのままです。

 

増減に関してはどうでしょうか。

高校別で増減ありますが、大きく減っているところを見ると早稲田系の高校で減らしてます。早実-41.7%、早大学院-13.6%、早大本庄-11.6%と軒並み二桁のマイナス成長となってしまいました。

 

また他にも主だったところでは筑附で-24%、開成でも-18.9%、市川-21.6%と大きく減らしています。

 

今年単年の現象なのか、下降トレンドにあるのかについてはもう少し様子を見る必要があると思いますが、少し注意が必要だと思います。

 

まとめ

2022年も早稲アカの圧勝でした。とは言え、合格者数を見ると約9%減らしており、それは他の塾にシェアを奪われているようにも見えます。

 

臨海ESCについては公立編で記載しましたが、合格者のカウント方法に少し疑義が生じております。それは全国学習塾協会なるものが存在するわけですが、その協会が定めた合格実績に関するガイドラインに自分たちの塾の生徒だとカウントする条件をこのように定めています。

 

3ヶ月以上在籍し、且つ、30時間以上の授業を受けた生徒

 

しかし臨海セミナーは「当社調べ」となっており、これは上記の基準「3ヶ月以上在籍」又は「30時間以上の受講」のいずれかに該当しない生徒が含まれている可能性が高いということになります。ただ、仮に上記基準に該当していない生徒で合格者数を上乗せしたとしてもそれほど多くはないと思えるわけです。逆に言えば上記基準で他の塾で競っても、合格者数が大きく減るわけではないと思うので、真向勝負しても結果は大きくは変わらないように思えてしまいます。今の基準だと正確な数がはっきり分からないので、せっかく合格者数を増やしても、どうしても「本当か?」という疑念が生じてしまうため、デメリットの方が大きく見えてしまいますので、来年以降は他の塾と同じ基準でカウントしたほうが臨海セミナーにとってもメリットが大きいように思います。

 

安定して見えるのはSAPIXとHiSTEPです。

SAPIXのほうは小学部のほうがメインだと思いますが、中学部でも開成や早稲田系、慶應系も順調に伸ばしているように見えます。

HiSTEPに関しては、渋谷幕張など合格者はいるようですが、人数の記載がないためカウントしていない高校がいくつかあります。本当はもう少し人数が多いのです。

 

湘ゼミ難関校受験コースは湘ゼミアルファに戻したほうがいいのではないでしょうか。湘ゼミアルファって名前が好きだったけどな~。湘ゼミは真っ当に頑張っているように見えますが、STEPに比べて戦略的に負けているように思えてしまいます。臨海のようにブラック感はなくホワイト感はあるものの、公立編もそうでしたが少しずつ他の塾にシェアを奪われているので何かインパクトを残したいところです。一番分かりやすいのは実績ということになります。

 

これらの国私立の高校を受験する際に、塾に通うことなく受験に臨む生徒さんは皆無でしょう。どの塾を選ぶかについては、実績の他にも、アクセスとしての通いやすさ、授業料、クラス分けの方法、先生のクオリティ、教え方、それらを含めた全体的な相性など、または志望校が公立なのか私立なのか国立なのか、ここが決まっているかどうかにも寄ります。

 

それらを総合的に考えて決めるわけなので、必ずしも国私立なら早稲アカ、公立ならSTEPというわけでもないわけです。

 

人それぞれになりますが、もし我が家にこれから受験を迎える子供がいたとするなら今ならHiSTEPを選ぶような気がします。

 

では今回はこの辺で。

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。

2022年塾別神奈川県公立高校合格者数比較(STEP、臨海セミナー、湘南ゼミナール)

photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

久しぶりに高校受験関連です。

あっという間に8月になってしまいました。

受験生にとっては勝負の夏です。

 

今回はこれまでも毎年記事にしていましたが、今年の神奈川県公立高校の受験を振り返って神奈川県の塾別合格実績をまとめです。

 

まずは公立高校の合格者実績から。

今回も対象となる塾はこの3塾です。

STEP、臨海セミナー、湘南ゼミナール。

 

そして高校の対象は昨年と同様に旧学区のトップ校の20校です。

 

3塾の中で最も多く合格者を輩出している塾に黄色マーク、2位に緑マークを付けています。

 

2021年はSTEPの圧勝でした。

2022年はどうでしたでしょうか。

 

2022年神奈川県公立高校塾別合格実績はSTEPの圧勝

塾別合格者数

 

こうなりました。

 

結果的に見ると2022年もSTEPの圧勝です。

黄色マークがずらっと並んでます。

 

旧学区トップ校20校を対象にして合格者人数の比較をしていますが、その内の15校でトップとなりました。勝率75%です。

 

そして2位は臨海セミナー。20校中の5校でトップ。

勝率25%です。

 

3位は湘南ゼミナール。合格者数トップの高校がなくなってしまいました。最後の砦だったサイフロもついにSTEPにその牙城を崩されてしまいました。

勝率0%です。

 

神奈川の覇者、横浜翠嵐に異変

 

1つ異変が起きました。

 

神奈川の覇者「横浜翠嵐」の合格者数トップを臨海セミナーがとりました。ここ数年はずっとSTEPの不動の牙城でした。さらにその前は湘ゼミが圧倒的に強い時代もありました。うちの息子の頃はその時代でした。

 

近年3年間の横浜翠嵐への合格者数の推移を見てみましょう。

 

横浜翠嵐高校への合格者数推移

 

STEP124名に対し臨海129名とその差たった5名ではありますが、鼻差で差し切った形となりました。

 

これは大きいです。

 

なんと言っても横浜翠嵐高校。

今や神奈川の覇者どころか全国でもトップクラス。

東大合格者数では公立部門で東京の日比谷に次ぐ全国2位。

 

塾側としては何としても合格者トップを取りたい高校です。数年前までは湘南と並び称されて神奈川のツートップ的な存在でした。その前には川和の破竹の追い上げもあってSSKH(翠嵐、湘南、川和、柏陽)なんて呼ばれる時代もありました。

 

しかし今では圧倒的なトップ校です。断トツです。STEPとしては一番落としてはいけないところを落としてしまいました。例え1人差でもトップを死守したかったところです。

 

ただ、臨海セミナーのカウント方法には少し疑問に思われても仕方のない部分があります。それは全国学習塾協会なるものが存在するわけですが、その協会が定めた合格実績に関するガイドラインに自分たちの塾の生徒だとカウントする条件をこのように定めています。

 

3ヶ月以上在籍し、且つ、30時間以上の授業を受けた生徒

 

STEP、湘ゼミはこの基準に沿って合格者数を算出しています、という内容の一文がHPに記載されています。しかし臨海セミナーは「当社調べ」となっています。これは上記の基準「3ヶ月以上在籍」又は「30時間以上の受講」のいずれかに該当しない生徒が含まれている可能性が高いということになります。

 

塾選びの際には重要な情報となりますので、3つの塾が全て同じ基準でカウントしていることが望ましいですし、そうじゃないと選ぶ側は正しい判断を出来なくなる可能性があるということになってしまいますので、是非とも基準を合わせて欲しいものです。

 

とは言え、塾を選ぶ際に生徒さん達に選択肢を与えたことになったのは間違いありません。翠嵐を視野に入れつつ出来るだけ偏差値の高い高校を狙っていた層の生徒さん達、これまでならSTEPを選んでいた生徒さんの中から、今回の逆転で臨海を選ぶ生徒さんが少なからず出たのではないでしょうか。

 

2023年はSTEPも本気で巻き返しを狙ってくることが予想されます。

 

塾別3年間実績推移(STEP)

 

ではSTEPの3年間の合格者数推移を見てみます。

 

3年間の合格者数実績推移(STEP)

 

こうなりました。

ほとんど真っ黄色です。

黄色は3塾中の合格者数がトップだったところです。

 

ちなみに2020年は、茅ヶ崎北稜、秦野、新城の3校は集計してませんでしたのでデータがなくブランクとなっております。

 

3年間連続でトップをとっている高校が20校中12校。茅ヶ崎北稜や秦野も3年連続っぽいですがデータがないので17校中12校と言うべきでしょうか。それにしても圧倒的です。

 

2022年単独で見ると20校中15校でトップなわけですが、その15校のうちの13校で前年比でプラス成長となってます。合格者数を落としたのは2校のみ。秦野と厚木だけです。

 

そしてついにサイフロもとりました。あととれてないのは5校。今回落とした翠嵐と3年連続で臨海がとっている多摩、光陵、横須賀、そしてここも多分3年連続とっているであろう新城。この5校です。

 

まず翠嵐は来年間違いなく取り返さなくてはいけません。翠嵐はこの3年間で137⇒136⇒124と年々減らしているんですね。他の高校ではほぼ増やせているのですが、ここは何か課題があるのかもしれません。

 

多摩は臨海の牙城ですが、臨海はここ3年で、95⇒97⇒77と一昨年からは18名、昨年からは20名減らしてます。逆にSTEPは、38⇒40⇒52と順調に数を増やすことに成功しています。とは言えまだ3位なんですね。2位に湘ゼミがいます。湘ゼミは51⇒68⇒62ですから、ここは来年は三つ巴になりそうです。

 

塾別3年間実績推移(臨海セミナー)

続いては臨海セミナーです。

3年間の合格者数実績推移(臨海セミナー)



 

こうなりました。

臨海はとにかく横浜翠嵐をとったことが全てです。

昨年より26名増やしてます。問題はこれをキープできるかどうか。

来年はSTEPの巻き返しが怖いところですが、2年連続で翠嵐をとるとなるとこれは本物ということになりますから、入塾数にかなりの影響があると思います。そうなると翠嵐を目指しつつも直前で志望校を一段階下げるような生徒さん達もいますので、翠嵐に次ぐ上位校への波及効果も期待できるのではないでしょうか。

 

湘南、柏陽、川和、厚木、サイフロ、横浜緑ヶ丘。

このレベルの高校はSTEPが強すぎるせいもあるかもしれませんが、湘南、厚木でかろうじて2位。柏陽、川和、サイフロ、緑ヶ丘は3位です。このあたりの高校への実績をどのように伸ばしていくのかが課題ではないでしょうか。

 

来年、横浜翠嵐を死守できるかどうか。

壮絶なバトルとなりそうです。

 

塾別3年間実績推移(湘南ゼミナール)

最後に湘南ゼミナールです。

3年間の合格者数実績推移(湘南ゼミナール)

こうなりました。

言わずと知れた、通称「湘ゼミ」です。

うちの息子もお世話になりました。

 

さて、湘ゼミはどうしたのでしょうか。

実績がとんと振るいません。

うちの息子が通っていた頃は飛ぶ鳥を落とす勢いで翠嵐の合格者数を150人とか160人以上出していたこともあったと思います。そんなに昔のことでもないのですが。ほんの5年ぐらい前の話です。ざっと見た限りトップを狙えそうな高校がなかなか見つけられないのですが、まずはサイフロを取り返したいところです。あとは多摩が三つ巴になりそうなので多摩を何とかとりたい。あとは神奈川総合あたりでしょうか。または臨海が2位をとっている湘南の2位を狙うとか。

 

うちの息子もお世話になりましたので、湘ゼミには是非奮起していただきたいところです。

 

まとめ

 

塾業界、完全にレッドオーシャンではあります。限られたパイを奪い合うことになります。

 

この辺りを考慮してか臨海や湘ゼミは他県へも進出を開始してます。とは言えやはり神奈川が本拠地、本拠地でしっかりと実績を積み上げることが重要ではないでしょうか。

 

湘ゼミは森塾を運営する株式会社スプリックスが完全子会社化しました。この辺りのことも影響しているのかもしれません。

 

その点STEPは他県進出はしていないように見えます。神奈川で規模を大きくしていくしかないということで、神奈川でパイを奪い合う覚悟ができているのでしょうか。神奈川県内では圧倒的な強さを発揮しています。

 

あとはこれも毎回言ってますが、入塾者全体の数が分かりません。各塾とも発表してないと思いますが、これにも寄ります。例えば入塾者数が前年比で10%増えれば、実績も10%程度増えることが推測されます。例えば湘ゼミの入塾者数がSTEPや臨海より大幅に少なくて、合格率で算出したら実はトップだった、なんてこともあるかもしれません。母数が分かれば合格率も算出できますので、合格率が高ければ合格者数が少ないこともさほど問題にはならず、アピールポイントにもなり得ます。他の塾に先駆けて母数を発表するなんてことも検討してみて欲しいものです。

 

合格者数より合格率のほうが遥かに有用なデータですから。

 

では、今回はこのぐらいで。

最後まで読んで下さいましてありがとうございました。

2021年東京都立高校トップ校の有名大学合格率ランキング

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photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

今回は東京の都立高校の中から偏差値の高い順に15校を選んで、大学合格実績を比較してみたいと思います。

 

以前は神奈川県版で同じ主旨のブログを書きました。

 

私は生まれも育ちも神奈川県なので、神奈川県には馴染みもありそれなりには詳しいのですが、東京の高校のことは知識がありません。都立の高校で知っているのは日比谷高校、西高校、あとは友達の息子さんが通っていたということで知っている青山高校ぐらいです。

 

その為、とんちんかんのことを書いてしまうかもしれません。ただ、ここに掲載するデータは各校のHPから抜粋したものなので正確です。

 

今回出たデータの結果と東京都の高校受験を控える受験生の方々のイメージが合っているのかいないのか。全く先入観はないので、データのままに感想を書いてみました。

 

 

今回対象とした高校は下記の通り。

 

  • 八王子東
  • 西
  • 日比谷
  • 戸山
  • 国立
  • 青山
  • 立川
  • 小山台
  • 新宿
  • 都立国際
  • 両国
  • 国分寺
  • 竹早
  • 武蔵
  • 三田

 

以上の15校。

 

表内に卒業者数と偏差値を入れています。偏差値は「みんなの高校」というサイトから。卒業者数は一部の高校は不明でしたので、その場合は募集人員を入れてあります。卒業者数とは少し異なるかもしれませんが、もし差異があっても誤差の範囲だと思います。

 

高校別合格者数比較

 

まずは各高校から大学への合格者の「数」の比較です。

 

対象となる大学が下記の通り。

ルールは神奈川県版と同じです。

 

  • 東京一工
  • 旧帝大
  • 早慶
  • SMART
  • MARCH

 

上記の括りで対象大学を選んでます。

 

SMARTとMARCHにはいくつか重複してる大学もありますが、どちらか一方に入っていれば対象にします。SMARTにあってMARCHにないのは上智と東京理科、その逆は中央と法政。それら全て対象大学に入ります。

 

合格者数より合格率のほうが大事ですので、後の章で合格率も算出します。合格率については中学3年生の卒業者数を母数としてますので現役生のみを対象としており既卒は含みません。

 

ではまずは合格者数から。

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都立高校別、有名大学への進学者数

こうなりました。

 

まず目を引くのは日比谷の東大合格者数です。やはり偏差値とは関係なく、頭1つどころか2つか3つぐらい抜き出ているような気がします。

 

続いて国立が15名、西が11名と都立の名門が続きました。この辺りはさすがです。

 

東京一工への合格率ランキング

 

続いては、一学年の中で東京一工に進学している人がどの程度いるかの「率」を算出します。

 

最初は東大、京大、一橋、東京工大の4校。言わずと知れた日本のトップに君臨する4大学。これらの大学には東京の都立高校からどれぐらい合格しているのか。

 

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東京一工への合格率ランキング

 

こうなりました。

 

こちらもやはり日比谷が断トツです。

25.24%で2位の国立15.77%に約10%の差をつけて圧倒的な首位です。ちなみに神奈川のトップは横浜翠嵐ですが、横浜翠嵐は19.55%です。翠嵐は5人1人程度の割合ですが、日比谷は4人に1人以上が東京一工へ現役で合格しています。

 

2位は国立、3位には西が来るかと思きや武蔵が来ました。西は4位でここまでが10%以上です。

 

5位は戸山、6位青山でここまでが5%以上。

 

やはりこのクラスの大学に現役で合格するのは並大抵のことではありません。都立高校の上から6位の上位校でやっと5%以上という結果です。

 

5%はクラスで20人に1人の割合。40人のクラスなら2人が現役で合格していることになります。

 

7位以降は5%以下となります。7位八王子東で4.44%となり最下位15位は都立国際の0.46%となりました。

 

東京一工+旧帝大への合格率ランキング

 

続いては東京一工に旧帝大を加えます。

 

東大、京大、一橋、東工大の4校に、東大、京大以外の旧帝大、北海道、東北、名古屋、大阪、九州の5校を加えた合計9校への合格率です。

 

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東京一工+旧帝大への合格率ランキング

 

こうなりました。

 

やはりここでも日比谷が断トツ1位です。30.42%ということで30%越えです。10人中3人ですので、40人クラスなら12人もいることになります。もはやそれほど珍しくもなく、クラスの中には結構ゴロゴロいるという状態。さすが日比谷です。

 

続いては東京一工部門の4位から2位に順位を上げてきました。西高校です。21.84%。こちらもさすが名門強し。

 

続いて1つランクダウンして国立が3位にきました。とは言え国立も20.82%と20%越え。西とも僅差です。

 

4位は武蔵高校で、東京一工部門の3位から1つランクダウンです。15.98%。

 

と、ここまで書いてきて、私立の武蔵高校と何か関係あるのか気になったので調べてみたところ全然関係ないことは分かったものの、この学校は中高一貫校だということが分かりました。

 

やはり生まれも育ちも神奈川県民であることがこういうところに出てしまいます。今回は公立の中高一貫は入れるつもりはなかったのですが、もうカウントしてしまいましたので入れることにします。私はこの武蔵高校のことを知りませんでしたが、中高一貫校ということで実績が良いのも納得です。

 

5位は戸山、6位は青山となり、これは東京一工部門の順位のままでした。ここまでが10%以上です。

 

7位八王子東、8位立川、9位両国、10位小山台でここまでが5%以上となりました。

 

と、ここでも両国高校が中高一貫校であることが判明。しかしこれもこのまま続行とします。

 

11位以降は5%以下で最下位は1.83%で今回も都立国際となりました。

 

早慶への合格率ランキング

 

続いては早慶への合格率ランキングとなります。

 

最近は早慶上理と並べられることがありますが、やはり早慶と上理の間には大きな壁があるように思います。特に理ですね。昔も早慶上までは並べることもありましたが、理はここには入れないのではないかと思います。これはあくまでも私の個人的な考えですが。

 

ここでは早慶への合格率ランキングです。

 

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早慶への合格率ランキング

 

こうなりました。

 

ここでも日比谷が断トツ過ぎる1位です。3冠達成です。87.7%。2位の西48.1%に39.6%の差をつけて圧倒的な1位となりました。

 

ちなみに神奈川県では東京一工部門、東京一工+旧帝大部門は横浜翠嵐が2冠したものの、早慶部門は湘南が首位を獲得してます。その湘南でも63.2%なので、やはり日比谷は凄すぎますね。

 

3位は驚きです。

 

都立国際高校が38.36%でいきなり3位へジャンプアップ!

 

東京一工部門最下位、東京一工+旧帝大部門でも最下位でしたが、他の並居る強豪校たちをごぼう抜きしました。すごいですね。どういうことなんでしょうか。

 

そして4位は国立で36.28%、5位は武蔵で35.57%とこの辺は固いですね。ここまでが35%以上です。

 

6位には29.43%で新宿高校がきました。新宿も東京一工部門9位、+旧帝大部門11位からのジャンプアップとなります。

 

7位は戸山高校で25.63%。ここまでが20%以上となります。

 

8位の八王子東から14位の三田まで7校が15%~20%の間に入りました。最下位は国分寺の11.11%となりました。

 

早慶+上理+明青立法中への合格率ランキング

 

続いては早慶に上理とMARCHを加えます。

 

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早慶+上理+明青立法中への合格率ランキング

 

こうなりました。

こちらの対象大学は私立大学なので複数合格が入りますから、100%を超えることもありますが、あくまでも大体の目安として見て頂ければと思います。

 

まず1位はここでも日比谷高校でした。178.32%。全ての部門で首位獲得です。4冠。まさに絶対王者です。

 

2位は173.1%で新宿、3位は142.16%で両国が入りました。新宿は首位日比谷に5%まで迫りました。両国は11位→9位→10位→3位と最後は大きくジャンプアップしました。

 

4位は国立で138.8%、竹早は138.33%と僅差で5位です。竹早はMARCHの5校に合計250名の合格者を出しており強味を発揮しているように見えます。

 

6位が西で137.66%。

ここまでが130%以上です。

 

7位は国分寺で125.4%、8位は戸山で123.1%、9位は武蔵で121.65%、10位が立川で121.17%となり、ここまでが120%以上です。

 

100%を割ったのは14位都立国際の91.78%、そして最下位の青山36.42%となりました。

 

まとめ

最初から最後まで日比谷の圧倒的な実績が目立ちました。

 

神奈川の場合は公立のトップは横浜翠嵐、湘南の2強ですが、横浜翠嵐は東京一工部門、+旧帝部門は首位を獲得したものの、早慶部門は湘南が獲ってますし、最後の+上理+MARCHまでの部門では翠嵐は6位、湘南は8位まで順位を落としてます。

 

その背景には横浜翠嵐や湘南あたりの生徒の多くは国公立や早慶までを目標とし、抑えを上理あたりまでに留める生徒が多くなるのではと推察しました。MARCHまでになると抑えで受ける生徒はいるものの数は減ってくるという感じです。

 

ところが日比谷はどの部門でも首位を獲得するという完全制覇でした。

 

偏差値と実績の相関関係ですが、日比谷は73で西と八王子東と同じです。西はともかく八王子東と日比谷が同じレベルとは思えません。八王子東が悪いということではなく、日比谷が群を抜いて良いのです。もう日比谷は公立では全国トップ、東京の私立御三家あたりとも互角の実績を出しています。

 

西、国立、武蔵の3校がそれに次ぐレベルの実績だと感じました。武蔵に関しては途中でも述べた通り、私は存じ上げない高校ではありましたが、中高一貫校ということで当然そういうレベルの学校なのかなという印象です。中入組、高入組別の実績は分かりませんでしたが、そこも興味あるところです。西、国立に関しては言うまでもなく、私の時代からトップ校で名門校です。

 

戸山、八王子東、立川の3校はどの部門でも実績が良く、バランスが良い印象を受けました。

 

逆にバランスが悪いと感じたのは青山高校です。東京一工部門や+旧帝までは上位に入りましたが、早慶部門では12位、MARCHまで含めた部門では最下位です。しかも14位の都立国際91.78%に対し、15位の青山は36.42%です。

 

実績としては決して良いとは言えず少し疑問が残る数字です。

 

よもや間違ってカウントしてないかと再度HPを確認してしまったほどです。MARCHまで含めて36%という実績は良くない数字で、このレベルの学校ではなかなか信じがたい結果です。上位層と下位層に大きく分かれてしまっているのではと感じました。青山高校を志望している方は過去数年に遡って良く調べてみたほうが良いかもしれません。

 

あと印象に残ったのは、新宿高校と都立国際高校です。

 

新宿は東京一工部門や+旧帝では下位順位でした。しかし、早慶では6位、MARCHまで含めた部門では2位です。神奈川で言うと川和高校のようなイメージです。

 

そしてさらに実績が極端だったのは都立国際高校。東京一工部門、+旧帝はいずれも最下位ですが、早慶部門でなんと3位です。219名の卒業者数で、早稲田へ44名、慶應へ40名の合格者を出しています。もちろん複数合格はあるにせよ、これはかなり立派な実績ではないでしょうか。そして面白いことに上智へも32名の合格者を出していますが、東京理科はゼロです。一人もいません。名前のとおり国際系に強い学校なのだと推察します。

 

神奈川でも似たような学校があります。横浜国際高校と言います。卒業生156人で、早稲田15名、慶應10名、上智30名の合格者を出してますが、東京理科はゼロです。英語系に強みを発揮しているようです。

 

あとは小山台、三田、竹早、国分寺、の4校ですが、概ね同じぐらいレベルだという印象です。いずれも早慶を狙いつつ上理、MARCHまでには合格したいという生徒さんが多いのではないでしょうか。十分に狙える学校だと思います。

 

大体以上となります。

 

今年の卒業生を対象にしたデータですが、たった1年の実績だけで判断できる筈もなく、直近3年間程度の実績は確認したほうが良いと思います。

 

あとは学校との相性です。合う合わないはかなり重要な要素だと思います。

 

ということで東京都の都立高校版は初めてでしたが、いかがでしたでしょうか。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました!

 

では✋

御三家対決!東京vs神奈川vs関東公立、勝つのはどこだ?東京一工+旧帝+国公立医学部への現役合格率ランキング

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photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

今回は2021年の大学受験における東京の私立御三家と神奈川の私立御三家、さらに最近進学率の向上が目覚ましい公立高校の中で関東公立御三家と称して私が勝手に指定した3校、大学受験での実績をもとに対決したいと思います。

 

一番強い高校はどこか。

どの御三家が強いのか。

これを検証します。

 

まず東京の私立御三家はこの3校。

開成高校

麻布高校

武蔵高校

 

神奈川の私立御三家はこの3校。

栄光学園高校

聖光学院高校

浅野高校

 

そして私が勝手に決めた関東公立御三家はこの3校です。

日比谷高校

横浜翠嵐高校

浦和高校

 

さらに各グループの次点として次の3校もエントリーします。

駒場東邦高校

サレジオ学院高校

西高校

 

東京私立御三家の次点は駒場東邦高校です。現在は武蔵ではなく駒場東邦を入れて御三家という見方もあります。

 

神奈川御三家の次点としてはサレジオ学院。オリジナルの御三家には及ばないものの、高いレベルの実績を継続的に誇っており良い学校のイメージがあります。

 

関東公立御三家の次点は都立西高校。東京の公立ワンツーという印象ですが、日比谷とは内容が異なるようです。千葉高校と迷いましたが、西高校にしました。

 

次点の3校はあくまでも参考の扱いです。

 

この3校ずつの戦い。

どの学校が強いのか。

どのグループが強いのか。

 

対象とする大学は、東大、京大、一橋、東京工業大の所謂東京一工と呼ばれる4大学。その他の旧帝大である北海道、東北、名古屋、大阪、九州の5大学。あとは人気の国公立医学部。

 

ランキングは合格者人数ではなく合格率で競います。卒業生の人数を母数にしますので、対象は現役合格者のみとなります。既卒の合格者は含めません。

 

では早速見てみましょう。

まずは合格者人数の一覧です。

 

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こうなりました。

 

まず1つ残念なお知らせとなります。

栄光学園がHP上で合格実績が掲載されていません。調べられる範囲で調べましたが、旧帝への合格者数が不明の状態です。現在既に8月も終わろうかという段階ですが、今か今かと待ってましたが一向に掲載される様子もなく、仕方ないので分かるところまでのカウントにしたいと思います。

 

合格者人数でまず目を引くのはやはり開成高校の東大合格者です。107人となっており、2位の聖光学院が69人なので38人もの差をつけて圧勝です。

 

しかし今回は人数で競うのではなくあくまでも合格率で競います。

 

合格率ではどうなるか見てみたいと思います。

 

東大、京大、一橋、東工大への現役合格率ランキング

 

まずは東京一工への現役合格率ランキングです。

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東・京・一・工への現役合格率ランキング

 

こうなりました。

どうでしょうか。

 

私は昨年度も同じような記事を書きましたのである程度予想はしてましたが、1位には予想通りの高校がきました。

 

聖光学院が37.83%で1位です。

2位は開成、32.05%。

 

聖光学院は10人中4人近くが東京一工のどこかに現役で合格します。2位の開成に5%以上の差をつけました。これは圧勝と言っていいのではないでしょうか。

 

この2校が30%超えとなりました。

 

続いて3位は浅野高校、28.08%。

これは意外と言っては失礼ですが、これほどの受験強豪校の中で3位をとるとは思ってませんでした。大健闘です。

 

4位は東京御三家次点エントリーの駒場東邦で26.79%、5位が日比谷高校で25.24%。駒場東邦との差僅か1.55%。日比谷は公立でこの順位です。ほとんどが中高一貫校の中で公立高校の3年間の期間だけで互角に渡り合ってます。日比谷、恐るべし。

 

ここまでが25%以上ということで4人に1人が東京一工に現役合格します。

 

6位は栄光学園、7位は武蔵、8位が麻布高校になりました。ここまでが20%以上です。5人に1人以上が現役合格。まだ十分すごい。

 

9位は横浜翠嵐で19.55%。こちらも大健闘ではないでしょうか。10位が浦和と公立が続きますが、浦和は14.48%と9位の翠嵐とは5%ほど差がありました。

 

11位がサレジオ学院、最下位の12位は西高校となりました。それでもいずれも10%以上です。対象は東京一工ですから。40人のクラスなら4人程度が現役合格です。これでも十分すごい実績です。

 

東京一工+旧帝+国公立医学部への現役合格率ランキング

 

対象を広げます。

 

次は東京一工に旧帝と国公立医学部を加えて現役合格率ランキングを出してみます。

 

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東・京・一・工+旧帝+国公立医学部への現役合格率ランキング

 

こうなりました。

 

昨年もそうでしたが、やはりこの学校が今年もトップ。しかも僅差ではなく断トツでトップです。驚愕の数字です。

 

聖光学院!50.43%!

 

50%越えです。つまり、聖光学院の生徒は東京一工か旧帝か国公立の医学部に2人に1人の割合で現役合格してしまうのです。凄すぎる学校ですね。何と言う破壊力。

 

続いて2位は開成と思いきや駒場東邦がきました、38.39%。次点エントリーなのに全体の2位です。強い!しかしトップの聖光学院とは10%以上差が開いてしまいました。

 

3位こそ開成と思いきや、なんと日比谷で37.86%。2位との差僅か0.53%。

 

そして4位が開成でした、37.18%。2位駒東から4位開成までの差も僅か1.21%。この3校は大接戦です。

 

5位が浅野高校で35%。

 

ここまでが35%以上となりました。

 

6位は横浜翠嵐で30.88%。何度も同じこと言ってしまいますが、翠嵐も公立ですからね。それでこの実績。本当にすごい。

 

なんかもう驚いたり、褒めたりする新たな言葉が浮かばなくなりました。同じ言葉の連発になります。語彙力がなくてすいません。

 

ここまでが30%以上になります。

 

7位は栄光学園、28.98%。

8位は武蔵、27.65%。

9位は麻布、26.69%。

10位は浦和、25.84%となりました。

 

ここまでが25%以上です。

 

7位に栄光学園が入りました。栄光学園は冒頭で説明しました通り旧帝への現役合格者数が分かりませんので0人でカウントしてます。実際には5~10人ぐらいはいると思いますが。ここは正確な情報とはなってませんが、残念ですが仕方ないですね。

 

11位に西高校で20.57%、12位にサレジオ学院で19.53%。東京一工部門では西が最下位でしたが、1つランクアップしました。西は2割強、サレジオ学院は僅かに20%を切ったものの約2割となりました。

 

以上が高校ごとのランキングとなります。

 

御三家対決!東京私立 vs 神奈川私立 vs 関東公立

 

さて御三家対決です。

これはグループ戦です。

 

東京御三家、神奈川御三家、関東公立御三家、勝つのはどの御三家でしょうか。

 

まずは東京一工での対決。

 

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こうなりました。

優勝は神奈川御三家です。

続いて東京御三家、3位に関東公立御三家となりました。

 

続いて東京一工+旧帝+国公立医学部。

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こうなりました。

こちらも優勝は神奈川御三家でした。

2位の東京御三家に7.17%の差をつけて優勝。

結構な差です。

 

そして2位東京と3位関東公立の差がなんと僅か0.33%。もう誤差の範囲です。ほぼ互角。公立でも日比谷や翠嵐、浦和などの高校に進めば、もはや東京の御三家と比較しても遜色無いということです。これは公立でも3年間という中高一貫校に比べれば短い時間の中でも取り組み方によって互角の実績を出すことが出来る証明出となりました。

 

日比谷や翠嵐にはもうそのノウハウも蓄積されていることと思います。但し、入学してからが決して簡単ではない、かなり厳しい生活が待ち受けていることが想像されます。

 

 

参考までに上の表にそれぞれ東京②という名前で数字を出してみました。東京②とは御三家には入れてなかった駒東をいれて、ランキングが一番低かった麻布を外した数字です。

 

開成、駒東、武蔵の数字ということです。

 

こちらの数字だと神奈川御三家にかなり迫ってきますがそれでも神奈川御三家の勝利です。

 

まとめ 

 

色々な見方があるとは思いますが、今回の結果を見る限りでは神奈川御三家のほうが東京御三家より強いと言って良いのではないでしょうか。

 

特に聖光学院の強さは圧倒的です。これはもう完全に開成を超えたと見て良いと思います。

 

しかし開成はそもそも東京一工の中では東大以外を目指す人は少ないと聞いたことがあります。

 

あくまでも東大。

 

一年浪人しても東大を目指し、もしダメだったらそのときはスパッと諦め早慶に進学する。そんな校風だと。今回の対象である京大、一橋、東工大はそもそも目指してないということも有り得ます。

 

確かにそういう校風はあるかもしれません。

 

なので今回のランキングとは関係ないですが、参考までに東大のみの合格率ランキングを載せます。

 

東京大学2021年現役合格率ランキング

(現役合格数/卒業生数)

 

筑波大学附属駒場高等学校 43.48% (70/161)

灘高等学校 34.72% (75/216)

聖光学院高等学校 30.00% (69/230)

開成高等学校 27.44% (107/390)

桜蔭高等学校 26.64% (61/229)

栄光学園高等学校 19.32% (34/176)

駒場東邦高等学校 16.96% (38/224)

麻布高等学校 15.76% (49/311)

東京都立日比谷高等学校 15.53% (48/309)

西大和学園高等学校 14.33% (51/356)

浅野高等学校 14.23% (37/260)

 

なんとこちらでも聖光学院が開成より上位に入っています。このランキングが示すように、東大に絞ってみても聖光学院が開成を上回ってます。

 

開成がモンスター級の学校であることに変わりはないですが、もはや聖光学院もそれを上回るほどのモンスターになったということですね。上を見ればあとは筑駒と灘の2校だけです。それにしても筑駒は異次元ですね。

 

あとは東京の御三家では実績からすると駒場東邦は外せない感じになってきてます。東大だけではなく、京一工や旧帝、医学部へもバランス良く合格しています。

 

麻布の実績が下がっているようです。下がっているとは言ってもすごい実績ではありますが。

 

印象では武蔵のほうが下がっているかと思ってましたが、今回のランキングではどちらも武蔵>麻布となってました。単年で見れば浮き沈みはもちろんあると思いますが、超名門校ですから長い目で見れば高水準で安定はしていると思います。

 

神奈川のほうでは聖光学院が別格となりました。そして浅野が大躍進です。栄光学園が少し元気ないように見えます。以前は栄光>聖光>浅野という印象でしたが、どうやらいつの間にか聖光>浅野>栄光となってしまっているかもしれません。

 

SAPIX偏差値を見ると、聖光学院64、栄光学園62、浅野58です。一概には言えませんが、栄光と浅野に関しては入り口の難易度と出口の実績が逆転しているように見えます。少なくとも私には浅野のほうがお得に見えてしまいます。

 

とは言え、東大の現役合格ランキングを見ても栄光は全国で6位です。さらにランキングでは旧帝をゼロにしてますので、仮に10人合格者がいたとすると34.66%となり浅野高校の35.00%に大接近します。実績を落としているように見えても実はこれですから。さすがではあります。

 

公立高校では日比谷の強さと横浜翠嵐の躍進が光りました。東京一工+旧帝+国公立医学部部門では日比谷は3位に入りました。全国トップクラスの名門中高一貫校に割って入ってきてます。翠嵐も日比谷に追いつけ追い越せの勢いがあります。高校3年間の受験勉強でこの実績です。高校の3年間はとんでもない努力の日々なのだと推察しますが、東京一工を狙うのに十分な実績を持つ全国でも数少ない公立高校であることには間違いありません。

 

大体以上となります。

 

中学受験でこの辺りの学校を検討されている方は良く検討されたほうがいいかもしれません。

 

今回の結果が示すように、仮に中学受験で良い結果が得られなかったとしても高校受験で日比谷や翠嵐のような高校に進むという選択肢もあります。

 

いつも思っていることですが、やはり実力は単年で見るのは危険ですので、最低でも直近3年間の平均値で比較する必要があると思います。

 

あとは学校との相性です。

 

入学してから「なんかこの学校合わないな」ってならないように。事前に十分過ぎるほど調べておくのが良いと思います。今はコロナで学園祭のようなイベントも中止されているところも多いと思いますが、出来るだけ実際に訪れて、直に見て、聞いて、雰囲気を肌で感じることが重要ではないでしょうか。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

では!

2021年神奈川県公立トップ校の有名大学合格率ランキング

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photo by O-DAN

 

こんにちは。KOTE(こて)です。

 

今年も神奈川県の公立高校の大学合格実績を比較してみたいと思います。

 

昨年も記事にしました。

 

www.kotenoblog.com

 

今回は神奈川県全域まで範囲を広げて、旧学区のトップ校だった高校を中心に昨年までは対象としていなかった高校も含めて調べてみようと思います。

 

対象となる高校は下記の通り。

 

  • 横浜翠嵐
  • 湘南
  • 柏陽
  • 川和
  • 横浜緑ヶ丘
  • 横浜サイエンスフロンティア
  • 厚木
  • 多摩
  • 光陵
  • 希望ヶ丘
  • 平塚江南
  • 相模原
  • 神奈川総合
  • 横須賀
  • 小田原
  • 大和
  • 横浜国際
  • 茅ヶ崎北稜

 

以上の18校。

 

これに相模原中等と南の公立中高一貫校の2校を加え、20校を対象としました。

 

ところが調べていったところ下記の6校はまだHPから合格実績のデータがとれませんでしたので残念ですが対象から外すことにしました。

 

  • 横浜緑ヶ丘
  • 平塚江南
  • 相模原
  • 横須賀
  • 大和
  • 茅ヶ崎北稜

 

ということで、全14校の比較になります。

 

表内に卒業者数と偏差値を入れています。

高校の偏差値と中高一貫の偏差値は基準が違いますので、直接の比較は出来ませんのでご参考まで。

 

高校別合格者数比較

 

まずは各高校から大学への合格者の「数」の比較です。

対象となる大学が下記の通り。

 

  • 東京一工
  • 旧帝大
  • 早慶
  • SMART
  • MARCH

 

上記の括りで対象大学を選んでます。

SMARTとMARCHにはいくつか重複してる大学もありますが、どちらか一方に入っていれば対象にしました。

 

あとは現役生のみを対象にしています。既卒は含んでいません。

 

合格者数より合格率のほうが大事ですので、後の章で合格率も算出します。

合格率算出の為には卒業者数を母数とする為、対象は現役合格者に絞る必要がありました。

 

ではまずは合格者数から。

 

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こうなりました。

まず今年は何と言っても翠嵐の東大合格者数です。上の表では現役合格者しかカウントしてませんので44人となっていますが、既卒も含めると何と50人です。

 

これは全国で11位に位置します。

 

都立日比谷高校が63人で全国9位。公立では翠嵐はその次です。快挙ですね。 

 

東京一工への合格率ランキング

 

続いては、一学年の中で東京一工に進学している人がどの程度いるかの「率」を算出します。

 

最初は東大、京大、一橋、東京工大の4校。

言わずと知れた日本のトップに君臨する4大学。

これらの大学には神奈川県の公立高校からどれぐらい進学しているのか。

 

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こうなりました。

横浜翠嵐が断トツです。

19.55%ということで約5人に1人が東京一工へ現役で進学。神奈川では翠嵐と湘南は常に並び称される存在でしたが、翠嵐が頭一つ抜け出た存在になりました。

 

はっきりと差がつきました。

 

そして2位の湘南。

湘南は部活も盛んで浪人率も高いという評判ではありますが、それでも9.27%が東京一工へ現役で進学。

 

次に来るのが、相模原中等と南の中高一貫の2校。ここまでが5%を上回ってます。

20人に1人以上。

 

続いてYSFが5位。YSFは特徴がはっきり出てます。理系専門の大学である東工大へ現役で10人。逆に文系専門の大学である一橋へはゼロ。後の章で出てくる私立部門でも東京理科大への進学率が高いです。

 

続いて、厚木が6位。

 

多摩が7位と躍進。柏陽、川和の上にきました。多摩は現役で東大にも2名。一橋3名、東工大5名とバランスも良く進学。

 

続いて、柏陽は8位。意外ですね。湘南の次に来るかと思ってましたが柏陽が8位です。

 

で、9位に川和。こちらも意外です。

 

10位光陵、11位神奈川総合。両校からも今年は東大への現役合格者が出ました。

 

12位小田原、13位希望ヶ丘、14位が横浜国際となりました。

 

東京一工+旧帝大への現役合格率

 

次は東京一工に旧帝大を追加します。

 

東大、京大は東京一工のほうの括りで入っているので、それ以外の北海道、東北、名古屋、大阪、九州の5大学を加えた9大学への現役進学実績です。

 

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こうなりました。

 

こちらも翠嵐が断トツトップで27%、4人に1人以上が東京一工+旧帝大へ現役で進学。

 

2位は湘南。14.89%。

3位は相模原中等で10.26%。

 

ここまでが10%以上。

 

4位は南9.04%、こちらでも5位はYSF8.7%。

 

6位には柏陽で7.96%。

東京一工部門では8位からランクアップ。

 

7位厚木、8位多摩、9位川和と続き、10位には小田原。小田原は東京一工部門12位からのランクアップ。

 

11位光陵、12位神奈川総合、13位希望ヶ丘、14位横浜国際となりました。横浜国際は今のところ東京一工+旧帝大への合格者ゼロです。

 

早慶への現役合格率

 

続いては私立に移ります。

まずは早慶。

 

私立は1人でいくつも合格出来てしまいますので、ご参考までということなりますが、それでも大体のイメージはつかめると思います。

 

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こうなりました。

 

1位は湘南で63.20%。

2位は僅差で横浜翠嵐、63.17%。

やはり強いこの2校。

 

3位は南、4位は相模原中等の中高一貫の2校。

 

5位は柏陽でここまでが40%以上。

 

6位厚木、7位川和で30%以上。

 

8位多摩で20%以上。

 

9位に横浜国際。東京一工+旧帝大部門では合格者ゼロで最下位の14位でしたが、早慶部門では9位へランクアップ。

 

10位YSF、11位小田原、12位神奈川総合、13位希望ヶ丘、14位光陵と続き、9位の横浜国際から14位の光陵まで全て10%以上。

 

早慶+上理+明青立法中

 

最後にSMARTとMARCHを加えて算出します。

 

少し前から言われ出したSMARTという括り。

 

S ソフィア(上智)

M 明治

A 青山

R 立教

T 東京理科

 

あとはMARCH。

 

M 明治

A 青山

R 立教

C 中央

H 法政

 

明治、青山、立教は重複してますが、SMARTかMARCHのどちらかに入っている大学を対象に。

 

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こうなりました。

 

1位は川和で193%。

1人が対象大学から2つ程度合格を獲得するイメージ。

 

2位相模原中等、3位南と中高一貫の2校が続きます。この2校は東京一工部門、旧帝部門、早慶部門と全てにおいて高い実績を残してます。

 

4位は厚木。5位翠嵐、6位柏陽、7位多摩、と続き湘南が8位です。

 

翠嵐、湘南は上智・東京理科まではそれなりに合格者数が多いですが、MARCHになると合格率が減っています。この2校は生徒の大多数の目標が東京一工+旧帝+早慶あたりまでに設定して、抑えを上理にするか、MARCHにするかというイメージでしょうか。

 

9位にYSF、10位に小田原、11位に横浜国際が入ってます。横浜国際も特徴が出ています。YSFと逆です。上智に30人合格していますが、東京理科はゼロです。文系の特に国際系の学部に強みを発揮しているものと思われます。

 

12位が光陵で92%、13位希望ヶ丘で86%とまだ高い実績となっております。

 

最下位の神奈川総合が63%となりました。

 

まとめ

 

相変わらず翠嵐、湘南は強いですが、明らかに翠嵐は頭1つどころか2つか3つぐらい抜け出た印象です。神奈川のトップというより、もう全国でもトップクラスです。このレベルの実績が何年も続くようだと本当の実力ということになりますが、東京の日比谷高校を抜く日が来るかもしれません。そうなると公立高校では全国トップです。

 

東京一工や旧帝レベルの国立トップクラスの大学を狙う予定ならば、まずは翠嵐を狙うのが正攻法となります。

 

それでも東京一工で約20%、旧帝まで合わせて28%程度なので、残り70%~80%の生徒はそこまで届かないわけです。東京一工や旧帝がいかに狭き門であるかが分かります。

 

また受験する機会を少しでも増やす、合格する確率を上げるという意味では中高一貫校を検討してみるのも良いと思います。仮に失敗しても高校受験でもう一度チャンスがありますから、中学受験(受検)で一度チャレンジするのも良い考えだと思います。

 

また、まだ中高一貫化してからの卒業生は出ていないものの、理系向きの生徒さんはYSFも候補に入ってくるかと思います。現時点での実績でも十分特徴を発揮してますが、中高一貫化した後の実績はどうなるのか楽しみです。

 

南高校は中高一貫化していますが、高校から入学する生徒もいます。中学の募集は160名、高校の募集が38名。大学合格実績は中入組のほうが良いようで、高入生の東京一工+旧帝への合格者はいません。慶應へは30名合格のうち3名、早稲田へは61名合格のうち3名が高入生の実績となります。

 

高入組の実績が悪いということではなく、中入組の実績が良いということです。

 

進路を公立で考えている場合は、南、相模原中等、YSFなどご検討してみてはいかがでしょうか。公立でこの実績、高校受験も無くなることを考えれば検討する価値は十分です。

 

柏陽、厚木、川和は団子状態ですが、いずれも国立への進学にちょっと苦戦しているイメージです。川和などは一時は湘南に追いつきそうな勢いもありましたが、今回ははっきりと差がついています。東京一工+旧帝部門では多摩の後塵を拝することとなりました。

 

とは言え、SMART+MARCH部門では一気に首位となってますので、早慶を狙いつつSMART+MARCHまでには、という線では川和に入学しておけば固いのかなと思います。

 

多摩高が躍進しているように見えます。学校のイメージも良く、最近は校舎も新しくなってまた人気が上がったと聞いてます。東京一工で7位、+旧帝で7位。早慶で8位、SMART+MARCHで7位とバランス良く好実績です。

 

小田原、光陵、希望ヶ丘、神奈川総合は概ね同じようなレベルだと思いますが、早慶へは10%~15%程度、SMART+MARCHへは90%~100%ぐらいの実績です。

 

この4校の中では神奈川総合のSMART+MARCHへの進学率が63%と少し低いのが気になるところではあります。早慶へは12.7%と他の3校と比べてもそれほど変わりませんが、SMART+MARCHへの進学実績が一段階低いので、もしかすると学校内の優秀層とそれ以外の学力差が結構あるのもしれません。

 

神奈川総合に興味がある方は是非調べてみて下さい。

 

あとは横浜緑ヶ丘高校の実績がまだ出てないのが残念です。この高校もランキング上位を狙えるぐらいの実績を出せるポテンシャルはあると思いますが、去年も掲載時期が遅かったので仕方ないですね。

 

大体以上となります。

 

私立大学は重複合格がありますが、それでも今回対象にした高校からはMARCH以上を狙うには十分な実績だと思います。

 

これはあくまでも今春の実績だけなので、これだけ見て判断するのは難しいかもしれません。

 

直近3年ぐらいの平均値がその学校の実力値です。

 

また実績以上に大事なのは本人との相性です。

 

よくよく調べてから決めるのは絶対条件になりますが、ご参考程度に見て頂ければと思います。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

では!

2021年塾別合格者数比較(国立・私立高校編)早稲アカ vs SAPIX vs 湘ゼミ vs STEP vs 臨海セミナー!

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photo by O-DAN

本日は2021年3月18日です。

 

今回は先日アップした塾別の神奈川県公立高校合格実績に続いて、塾別の国私立合格実績編となります。

 

この時期になると中学受験や大学受験関連の記事やニュースは多く目にするのですが、何故か高校受験に関しての記事やニュースは少ないように思います。

 

ちなみに、昨年も同じテーマで記事を書きました。

 

www.kotenoblog.com

 

 

今年はどうか。

 

先日の公立高校編でも調べた3塾(湘南ゼミナール、STEP、臨海セミナー)に、早稲田アカデミーとSAPIXを加えて比較します。

 

合格者実績の情報は全て各塾HPで発表されているものです。

 

対象にしている高校は神奈川周辺の国立と私立の主だった高校をピックアップしています。

 

34校が対象です。

 

公立高校編と同じく5つの塾の中で、各高校ごとに合格数を1番多く輩出している塾を黄色、2番目に多く輩出している塾を緑でマークしております。

 

またブランクとなっている箇所は数字がゼロ又は不明となります。

 

2021年国私立高校塾別合格者実績(3月15日時点)

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このようになりました。

対象高校は34校です。

 

  • 早稲田アカデミー

1位:27校
2位:1校
3位以降:6校

 

  • SAPIX

1位:0校

2位:12校

3位以降:22校

 

  • 湘南ゼミナール

1位:0校

2位:1校

3位以降:33校

 

  • STEP

1位:5校

2位:1校

3位以降:28校

 

  • 臨海セミナー

1位:3校

2位:16校

3位以降:15校

 

 

公立高校編と同じくポイント制にするとどうなるか。

 

塾は5つありますが、各高校ごとに多く合格者を出した塾順に1位3点、2位2点、3位以降1点としました。

  

  1. 早稲田アカデミー 89点(81点+2点+6点)
  2. 臨海セミナー 56点(9点+32点+15点)
  3. SAPIX 46点(0点+24点+22点)
  4. STEP 45点(15点+2点+28点)
  5. 湘南ゼミナール 35点(0点+2点+33点)

 

 

早稲アカが断トツで34校中27校でトップでした。

続いてSAPIXかと思いきや臨海が来ました。

SAPIXは3位、公立では圧倒的だったSTEPはSAPIXと1点差で4位。

湘ゼミが5位となっております。

 

これら対象の34校への合格者の合計人数は下記の通り。

 

  • 早稲田アカデミー:4,375人
  • 臨海セミナー:1,514人
  • STEP:800人
  • SAPIX:738人
  • 湘南ゼミナール:605人

 

こちらも早稲アカが断トツトップで4,357人。

2位の臨海が1,514人なので2倍以上の差となっております。

3位にはSTEPが入り、SAPIXは4位、湘ゼミはポイント、合計人数共に最下位となりました。

 

息子がお世話になった湘南ゼミナールはかなり苦境に立たされていますが、是非巻き返しを期待したいところです。

 

実績の内訳は?

実績の内容を見ますと、筑駒、筑附などの国立や開成、渋幕や早慶MARCHなどの大学附属系の大部分で早稲アカが圧倒的な合格者数となってます。

 

国立でも学芸大附属は昨年に続いてSTEPがトップです。

附属の中でも早稲田の系属校である早稲田佐賀と早稲田摂陵は臨海がトップ。

法政大学系では法政二校と法政国際はSTEP。

中央大系では中大横浜もSTEPがトップとなりました。

この辺りはどのエリアにどの塾が多いなどの地理的な影響もあるのかもしれません。

 

全体的に見ると早稲アカの断トツトップの傾向は昨年から変わっていません。

しかし昨年はもっと圧倒していたように思います。

 

また昨年は早稲アカとはかなり差があったものの2位にはSAPIX、僅差の3位で臨海、4位STEP、5位湘ゼミでした。

 

しかし今年は、早稲アカ、SAPIXから公立をメインにしているSTEP、臨海、湘ゼミの3塾へ合格者数が少し流れているように見えます。

 

これらのデータを見る上での注意点としては、やはり母数が不明な点です。

公立高校と違い1人が何校にも合格する複数合格もあるので、実態は余計に見えづらいです。

 

しかし早稲アカが他の4塾を圧倒しているのは間違いなく、最初から国立か私立にターゲットを絞っている生徒さんはこのルートが志望校合格への最短ルートになるのかもしれません。

 

我が家のように元々は公立志望で途中から私立へ変更となるような場合にはSTEPの中のHiSTEPや湘ゼミの難関高受験コース、臨海のESCなども検討の価値があると思います。

 

あとは公立高校編でも書いたとおり、それぞれ塾にそれぞれのカラーがありますので子供さんとの相性の良し悪しなどもよく考慮して選択されるのが良いのではないでしょうか。

 

では!

2021年神奈川県公立高校塾別合格者数比較!湘ゼミ vs STEP vs 臨海セミナー!

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photo by O-DAN

さて、本日は2021年3月12日です。

 

今年も高校受験は終了しました。

 

神奈川県では公立高校の合格発表も終わり各塾からHPで合格実績について発表されてますので今年も塾ごとの合格実績者数を比較したいと思います。

 

合格者実績の情報は全て各塾HPで発表されているものです。

 

今年も調べたのは神奈川県ではお馴染みのこの3塾。

湘南ゼミナール、STEP、臨海セミナー。

 

旧学区のトップ校を対象にしております。

対象となる高校数は20校です。

 

3つの塾の中で、各高校ごとに合格数を1番多く輩出している塾を黄色、2番目に多く輩出している塾を緑でマークしております。

 

2021年神奈川県公立高校塾別合格者実績(3月12日時点)

 

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このようになりました。

 

湘南ゼミナール

1位:1校

2位:8校

3位:11校

 

STEP

1位:15校

2位:2校

3位:3校

 

臨海セミナー

1位:4校

2位:9校

3位:7校

 

 

1位3点、2位2点、3位1点のポイント制にするとどうなるか。

 

  • 1位:STEP 52点(45点+4点+3点)
  • 2位:臨海セミナー 37点(12点+18点+7点)
  • 3位:湘南ゼミナール 30点(3点+16点+11点)

 

以上の結果となります。

 

昨年に続き、STEPが圧倒的に強いようです。

20校中15校でトップ。

 

ここに挙げている高校は旧学区のトップ校ですが、この中でもさらに上位の翠嵐、湘南、柏陽、川和、サイフロ、厚木、の6校。

 

この6校でもサイフロを除く5校でトップとなりました。

 

またエリア的には神奈川県内では全体的に強い印象ですが、県の南側、西側では合格者の人数的にも他の2塾を寄せ付けない圧倒的な実績を出しているように見えます。

 

これら対象の20校への合格者合計は、下記の通り。

 

  • STEP:2,198人
  • 臨海セミナー:1,064人
  • 湘南ゼミナール:888人

 

2位の臨海にもダブルスコアとなっております。

 

これから塾を選ぶ際の注意点 

これらのデータを見る上での注意点。

 

公立高校の合格者実績なので、基本的には一人複数校に合格する重複合格はない前提となります。

 

昨年末ごろには臨海セミナーが、合格者水増し等の問題でSTEPを中心とする同業他社19社から抗議されるという事態が発生しています。

 

詳しくはこちら。

kanagaku.com

 

既に和解はされているようですので、現在HPに掲載されている内容は問題ないと思いますのでその前提となります。

 

さらにいつものことですが、各塾の中学3年生の生徒数が分かりませんので合格者数に対する母数が不明です。

 

各高校への合格者数の実績だけではなく、3年生が何人在籍していて、その内の何人が翠嵐、何人が湘南・・・・・・そして上記20校には在籍者何人中の何人が合格している。

 

というような合格率まで分かるとかなり正確に把握できると思います。

 

当然のことですが、合格者人数が多くても、それ以上に母数が多ければ合格率は低くなります。

 

これから受験を迎える生徒さんやご家庭ではこれらの情報は重要ですので、出来るだけ詳細を提示して頂きたいところではあります。

 

個人的には一番重要なものは相性だと思ってます。

 

塾の授業のシステムやクラスの分け方、先生との相性など総合的に見て、子供さんの性格に合っている、子供さんが行きたいと思える塾に通うのが一番良いのではないか

と思います。

 

ということで塾別の合格者数を比較しましたが、あくまでもご参考程度に留めてもらえればと思います。

 

では!